Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

噴水の水音に涼む

2018-08-09 | アウトドーア・環境
暑い夜をやり過ごした。明け方おかしな夢を見ていた。北欧のどこかの立派な首都らしき旧市街の中心部でしけこんでいるのだ。劇場で出合った女性のようで、その近くに住んでいる。引けてから同伴帰宅となった。食事などを済まして、それならば「うちに泊まる」という事でいそいそとついていく。それほど魅力的でぴちぴちした女性ではなかったが、ちょっといいところがあったのだ。住まいは古い大きな家の屋根裏の広いスペースで、どうも共同生活しているらしく、他のカップルなどにも挨拶をする。

部屋に招き入れられるや早々、大きなダブルマグナム以上の瓶にシャンパーニュが入っていて、それを移して飲むようになっていた。尿瓶を印象させた。先ずはお国のそれを試してみたいなと喉を鳴らしているうちに、そろそろ就寝時間だという事で、大きな部屋の床の上に布団が並んでいるような丁度山小屋のラーガーのようなところでという事になって、彼女はシャワーを浴びて来るというのだ。こちらは、先のシャンパーニュが気になっているので、グラスはどこに行ったのかと聞こうと思ったが、流石にここは要らぬ欲は出さないようにと我慢した。手持無沙汰なので窓から向かい側の劇場のライトアップを見て涼んでいると、夜更けにも拘わらず轟音を立てて市電が走って来た。

その市電が凄いのだ。その特徴はブレーキを掛けないことで極力エネルギー消費を抑えて、自然に優しいという首都名物になっている公共交通機関である。そして、劇場のある広場の方に下りて行く坂が急坂なのだ。急坂の途中で大きな川を渡る橋を越えている。そしてその迫力がジェットコースターどころではないのは殆ど機関車のような二連連結の重量ある列車なのである。軽量化しなくても慣性を生かすという事らしい。その振動というか轟音が途轍もない。そうこうしているうちに彼女が布団に入って来て、添い寝するかというところで目が醒めた。

夢診断する以前にこのストーリーのネタ元を考えると、記憶の深いところで残っている雑多な印象を繋ぎ合わせたものでしかなく、その女性の顔だけは分からないのだが、更に最近見た映像に過去の共産圏のあの重そうでその地響きの轟音などそのまま材料ともなっている。場所は比較的ドイツ語が使えたことから旧東プロイセンだと思う。十年ほど前に見た原発施設に乗り込む諜報員ものもカザフスタンかどこかで最終的にはトロッコのようなモノレールに乗って逃走するというものだった。よほどその方に潜在的な何かがあるようなのだが、解釈すれば文字通り「レールに乗った」キャリアーという事にもなるのかもしれない。夢判断的に解釈するとそうなのだろう。

その他の女性口説きの関係は、いわば「男たちの悪巧み」のようなもので誰と話した訳でもないが、ちらちらと先日来考えていた口説き術に準拠している。それでもワイン系のものに喉を鳴らしているのもいかにも飲み意地としか思えない。潜在意識に関連するレールが例えばロンドンのテューブのようなものでなく、地上若しくは空中というのも面白い。若干空飛ぶ系の夢想にも近いのだろうが、レールに乗っていてちっとも飛躍しない。それでも坂を下りてくるそれは殆ど離陸しそうな勢いだが、当然のことながら、有り得るのは脱線だけである。寧ろ怖いと思ったのは、考えてみればわかるように、ブレーキの無い列車が路面電車としてとんでもないスピードを出していることである。そこが恐怖だった。以前は空中遊泳ものだけでなくて飛行機ものもあったのにどうしたことだろうか。それにしてもまだまだご気楽な空想をしていて我ながら呆れる。

涼もうとしたのも予定ならば就寝前に雨が降って、もう少し涼しくなる筈だったが、風だけが強くて温度が下がらなかったからだ。目が醒めると気持ち良かったのは寝室にも小さく響く、広場の噴水の音だった。これも今年最後の涼しげさかと思いヴィデオと写真を撮っておいた。風が強いのと、明け方になるとちょこちょこと車が通るようになって静けさが少なくなってきた。上のような旧市街中心部の話しになるのも、まさしく自身の環境を反映していて、離れて一軒家であると庭で造らないと難しい。ワイン祭りの迷惑の反面、こうした公共の恩恵を受けれるのが嬉しい。明日は散髪屋再開だ。朝一番乗りできるかな?今年最後のサマーカットである。

雨降りが予報されてそれまでに走ったが、結局全く降らなかった。これは少し痛い。明日は是非お湿りが欲しい。雨量は限られているようだろうが、全くないよりはマシだ。



参照:
悪夢の特命潜入員 2005-09-01 | 雑感
オージーの天狗裁きの朝 2016-12-22 | 生活
コメント
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