Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

早起きはなんぼの得

2018-08-22 | 生活
朝四時前に目が醒めた。最近は寝室だけは窓を閉めているが、他の部屋の窓は開けて寒気を夜中に入れておくことにしている。だから明け方になると少し冷える。二度寝で寝坊する。小用に立った序に枕もとのタブレットにメールが入っていた。要件は分かっていたが開けてみると、添付付きメールが届かないという話しだった。そこで直ぐに他の方法を知らせようと思ったが、タブレットでは書き難かった。四時を過ぎていたことでもあり、起きて寝惚け眼でPCを立ち上げて、メールを返した。

そこまですると眼も醒めて、前夜から準備しておいたサイトを開けた。ティケェットの発売日である。来年の五月なのだが、発売時刻などを問い合わせるのを怠っていたので日時しか分からない。だから発売所が開く時間に合わせてと思っていた。その計画でパン屋一走りなどの時間割を考えていた。どうせ早く走り終えて戻ってこなければ、買い時を逃すと思っていたので、PCの前で仕事をすることにしたのだ。五時を過ぎていたから当然だ。するとなんとネット販売が始まっているではないか。

キリル・ペトレンコは義理堅い人である。父親がコンツェルトマイスターを務めた管弦楽団でマーラーの全交響曲演奏のプロジェクトは毎年一曲づつ指揮をする。プロジェクト「マーラー9x9」は進行中である。流石に2016年のべルリナーフィルハーモニカーの後任に指名された時に、地元の人たちはもうこれでプロジェクトは終わりだと覚悟した。しかしなんと最後までやると意思表示があったのだ。
Tour of Asia with Kirill Petrenko: Finale of the 1st concert

Mahler: Symphony No. 4 (Komischen Oper/Geller/Kirill Petrenko)

Kirill Petrenko: Finale of Gustav Mahlers Symphony No. 7


ペトレンコのレパートリー選択は様々な考察が張り巡らされていて、2008年の交響曲第1番に始まって、3、4、5、6、7番が続いて、そして来年はブレゲンツで第8番が演奏される。この交響楽団で演奏されれば他所でも指揮をする筈だ。8番は次のシーズンぐらいにはベルリンに先駆けてミュンヘンでも指揮するのだろうか。それとも就任コンサートで取り上げるのだろうか?第九合唱付きは来年のジルフェスタ―と予想する。少なくとも演奏会までにはその先の予定が発表されているだろう。このフォアアールベルク交響楽団にサラ・ヤクブラックやクラウディア・マーンケなどのソリスツ陣とザルツブルクの合唱団などを加えてブレゲンツ祝祭合唱団などが総力を挙げての公演は夏の祝祭と並ぶ大きなイヴェントになるに違いない。

個人的には、地元フェルトキルヒの定期会員のペトレンコのお母さんを含む人々の様子も楽しみにしているのである。熱い声援があるのか、それとも冷静な姿勢で音楽に聞き入るのかなどとても興味津々で、このモニュメンタルな作品をボーデンゼーの人達は本当に平常心で受け入れられるのだろうかと想っている。私にとってもアバド指揮が曲目変更になって怒り心頭で病身の本人に抗議をしようと思ったぐらいなので、初生演奏体験が待ち遠しい ― いい加減なことを書いてしまった、一体私が体験したミヒャエル・ギーレン指揮の交響曲第八はどうなったのだ、あれは1998年だったのか。
Mahler: Symphony Nr. 8 [Gielen] Banse, Pecková, Kallisch, Winslade


初めてのブレゲンツのフェストシュピールハウスだが、二カ所の定期公演の一つの地元フェルトキルヒで出来なかっただけの大きな編成を入れる1656席の十年ほど前に補修された大ホールである。調べてみると、横に長めの舞台で、平土間が階段状になっていて、大会議に使い易い傾斜になっている。その反面二階席のヘッドスペースが狭いようで、何時もは大編成ではバルコン席を喜ぶのだが今回は平土間とした。その大編成の全景が得られながらあまり遠くないよな席を獲得した。朝の時点では、定期で掃けた以外の一席だけ同列で残っていたのが丁度狙っていた列で、お母さんやプレスはその前列ぐらいかと予想した席だった。写真等で研究したので後ろ過ぎることは無いと思うが、一番いい席はどれだろうか。

料金は一番上で特別料金59ユーロでそれに5ユーロの送賃が掛かるので64ユーロになった。コンセルトヘボーの適当な席とあまり変わらないが、出し物が大掛かりなだけ仕方がない。因みに私がログインした時には、GPを入れて三回目の上演の定期会員数の少ないフェルトキルヒ定期向けの晩で、上から68、69、174、138席残っていた。発売初日は50席ぐらいしか掃けないだろうか。

前日に宿も手配しておいたので、無理せずに宿泊可能の準備をした。大掛かりな曲だから、指揮者の叱咤激励の苦労同様に、全身ががっくりと来るかもしれない。



参照:
第八交響曲をキャンセル 2012-05-09 | 文化一般
特別効果の「さすらう若者の歌」 2017-05-02 | 音
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