正月用のしめ飾りやお札、破魔矢などを燃やす「どんど焼き」が、7-8日に小樽市内の神社で行われました。市民が、持ち寄ったしめ飾りなどを燃やし、炎に向かって手を合わせ無病息災を祈るどんど焼きは日本古来の行事で、全国的に行われています。東海以西では「左義長」とも呼ばれ、旧暦の小正月(1月15日)の最大の火祭りとなっています。小正月という旧暦の行事のない北海道では、門松が取れた7日、8日に行われるのが普通です。
小樽市内では住吉神社が7-8日に、竜宮神社と水天宮が7日に行われます。昨年は住吉神社で、一昨年は水天宮のどんど焼きを撮ってきました。今年はこの3か所の神社のどんど焼きのはしごしてきました。規模が一番大きいのは住吉神社で、小樽総鎮守と称されるだけあって敷地も広く、参詣者、氏子の数でもほかの神社を圧倒しているようです。7日(月曜)にまず住吉神社へ、昼近くに竜宮神社へ、最後に水天宮に寄ってきました。
住吉神社の鳥居の前に大きな絵馬が掲げられていました。近くの保育園児たちが参詣を終えて戻るところです。
鳥居横の敷地に大きなお焚き上げ台が設置されていて、市民が次々と正月用のしめ飾り、お札等を投げ入れる。
大きなしめ飾りが燃えてゆく、飾りの鯛が焼けて、鯛焼き君に…
ここ数年「まゆだま」を見ておりませんでしたので珍しくてパチリ。
もっと大きなまゆだまが投げ込まれました。すかさずパチリ。
またまた保育園児たちが無病息災を願ってやってきました。
炊き上げた炎に向かって無病息災を祈る人々
保育園児たちはまだどんど焼きを見ております。
どんど焼き入口近くでは。プラスチックや燃えないものはこちらに分別してくださいと係員が声をからしている。
どんど焼きから離れて参道に戻ると、初詣に行く人が絶えない。
どんど焼き入口に設置された賽銭箱。本殿まで長い階段を上がらずともも、ここで済ませるお年寄りが多い。
住吉神社での撮影を終えて、次は竜宮神社に向かいます。住吉神社前から国道を通ってバスでも小樽駅前方面に行けますが、どんど焼きに訪れる市民の車と折からの大雪で国道も渋滞していて、バスもノロノロ運転中です。すぐ近くにJR南小樽があります。南小樽から小樽駅へは、一駅ですが、JRを使ったほうが早いようです。竜宮神社は小樽駅から数分のところにあります。
国道側から竜宮神社の鳥居をくぐって参道に入ります。参道の急な坂を上がれば本殿前の広場に出ますが、しばらく来なかったうちに、広場手前の急斜面にコンクリート製の黒っぽい建物が出来ていました。神社の付属建築物なのでしょうが、本殿前の広場がやや狭くなったような感じがしました。鳥居から本殿に通じる急坂を上がって来る人、わきの付属幼稚園の前の急坂を上がってくる人、誰れもが手に一杯にしめ縄や正月飾りを抱えています。
本殿前の広場の中央に雪囲いで燃やすスペースが作られていて、次々としめ縄等が投げ込まれます。
本殿横の青いシート囲いの小屋では縁起物のお守りや巳年関連の小物が売られています。
本殿横では甘酒が無料で初詣客にふるまわれていました。この日は日が差していましたが気温は-5度前後と肌を刺すよ言うな寒さ、甘酒はありがたい。私も2杯いただきました。
燃え上がるしめ飾り。
きれいなしめ飾り、燃やすのがもったいなような…
広場脇のおみくじ売り場、可愛い巫女さんが一人で対応。おみくじを買う人が後を絶たずとても忙しそう。
可愛い巫女さんだったのでもう少しばかり寄ってパチリ。
どんど焼きを見に来た方の腕の中でミニチュアダックスフントがきょろきょろ、始終おとなしく抱かれていました。
住吉神社に比べてやや規模が小さいとはいえ、訪れる参拝客は始終後を絶ちません。余談ですが、竜宮神社をここに建立したのが、かの函館戦争の敗軍の将・榎本武揚だったのです。榎本武揚はのちに、北海道開拓使黒田清隆の下で北海道の開拓に尽くしました。その功労によって明治政府から小樽の稲穂町と呼ばれる町から外れた土地を一部払い下げしてもらい、この土地に竜宮神社を建立した経緯があります。詳しくは「榎本武揚と小樽」参照してください。
さて街中を通って水天宮に向かいます。水天宮のどんど焼きは3年前のH22年に見ておりますが、国道沿いに立地している住吉神社、竜宮神社に比べると、きわめて交通の便が悪いんです。水天宮に至る道は何本かあります。
①花園十字街から鳥居をくぐるメインの路は、水天宮近くで数十段の階段になっています。
②メルヘン広場からくる道は途中から斜度100%近くあり夏でも50数mの水天宮に上るのに途中何度も息継ぎが必要です。冬は降りるのさえ滑って危険です。
③もう一本有名な外人坂がありますが、さすが夏でも足がすくんで降りられないほどの急坂。冬は下手すると50数m滑落してしまいそう。
④最後は山田町から水天宮下まで車の通行できる道がありますが、終点には一般車の駐車できるスペースが殆どありません。この道は冬はすれ違うのも難しいほどですから、駐車なぞできません。
というわけでどんど焼きにやってくる方は、平日なので近隣のお年寄りが中心です。昼近くに訪れたときには参拝客が数人いただけでした。
閑散としていました。
なぜか撮影禁止のマークが…、あとで気が付きました。
これだけではさびしいので、ここからの景色がいいことをPRしておきます。真ん中の坂道が外人坂です。かつてこの坂の下にドイツ人商人が住んでいたことからそう名付けられました。
H25.1.15追加注書
今日の午後6時からのNHKTVニュースで、北見地方のどんど焼きが放映されました。その中で旧暦の小正月にあたる15日に云々という解説がありました。道内の一部地域に小正月の行事が残っていることがわかりましたので、文頭の記事を補正させていただきます。
小樽市内では住吉神社が7-8日に、竜宮神社と水天宮が7日に行われます。昨年は住吉神社で、一昨年は水天宮のどんど焼きを撮ってきました。今年はこの3か所の神社のどんど焼きのはしごしてきました。規模が一番大きいのは住吉神社で、小樽総鎮守と称されるだけあって敷地も広く、参詣者、氏子の数でもほかの神社を圧倒しているようです。7日(月曜)にまず住吉神社へ、昼近くに竜宮神社へ、最後に水天宮に寄ってきました。
住吉神社の鳥居の前に大きな絵馬が掲げられていました。近くの保育園児たちが参詣を終えて戻るところです。
鳥居横の敷地に大きなお焚き上げ台が設置されていて、市民が次々と正月用のしめ飾り、お札等を投げ入れる。
大きなしめ飾りが燃えてゆく、飾りの鯛が焼けて、鯛焼き君に…
ここ数年「まゆだま」を見ておりませんでしたので珍しくてパチリ。
もっと大きなまゆだまが投げ込まれました。すかさずパチリ。
またまた保育園児たちが無病息災を願ってやってきました。
炊き上げた炎に向かって無病息災を祈る人々
保育園児たちはまだどんど焼きを見ております。
どんど焼き入口近くでは。プラスチックや燃えないものはこちらに分別してくださいと係員が声をからしている。
どんど焼きから離れて参道に戻ると、初詣に行く人が絶えない。
どんど焼き入口に設置された賽銭箱。本殿まで長い階段を上がらずともも、ここで済ませるお年寄りが多い。
住吉神社での撮影を終えて、次は竜宮神社に向かいます。住吉神社前から国道を通ってバスでも小樽駅前方面に行けますが、どんど焼きに訪れる市民の車と折からの大雪で国道も渋滞していて、バスもノロノロ運転中です。すぐ近くにJR南小樽があります。南小樽から小樽駅へは、一駅ですが、JRを使ったほうが早いようです。竜宮神社は小樽駅から数分のところにあります。
国道側から竜宮神社の鳥居をくぐって参道に入ります。参道の急な坂を上がれば本殿前の広場に出ますが、しばらく来なかったうちに、広場手前の急斜面にコンクリート製の黒っぽい建物が出来ていました。神社の付属建築物なのでしょうが、本殿前の広場がやや狭くなったような感じがしました。鳥居から本殿に通じる急坂を上がって来る人、わきの付属幼稚園の前の急坂を上がってくる人、誰れもが手に一杯にしめ縄や正月飾りを抱えています。
本殿前の広場の中央に雪囲いで燃やすスペースが作られていて、次々としめ縄等が投げ込まれます。
本殿横の青いシート囲いの小屋では縁起物のお守りや巳年関連の小物が売られています。
本殿横では甘酒が無料で初詣客にふるまわれていました。この日は日が差していましたが気温は-5度前後と肌を刺すよ言うな寒さ、甘酒はありがたい。私も2杯いただきました。
燃え上がるしめ飾り。
きれいなしめ飾り、燃やすのがもったいなような…
広場脇のおみくじ売り場、可愛い巫女さんが一人で対応。おみくじを買う人が後を絶たずとても忙しそう。
可愛い巫女さんだったのでもう少しばかり寄ってパチリ。
どんど焼きを見に来た方の腕の中でミニチュアダックスフントがきょろきょろ、始終おとなしく抱かれていました。
住吉神社に比べてやや規模が小さいとはいえ、訪れる参拝客は始終後を絶ちません。余談ですが、竜宮神社をここに建立したのが、かの函館戦争の敗軍の将・榎本武揚だったのです。榎本武揚はのちに、北海道開拓使黒田清隆の下で北海道の開拓に尽くしました。その功労によって明治政府から小樽の稲穂町と呼ばれる町から外れた土地を一部払い下げしてもらい、この土地に竜宮神社を建立した経緯があります。詳しくは「榎本武揚と小樽」参照してください。
さて街中を通って水天宮に向かいます。水天宮のどんど焼きは3年前のH22年に見ておりますが、国道沿いに立地している住吉神社、竜宮神社に比べると、きわめて交通の便が悪いんです。水天宮に至る道は何本かあります。
①花園十字街から鳥居をくぐるメインの路は、水天宮近くで数十段の階段になっています。
②メルヘン広場からくる道は途中から斜度100%近くあり夏でも50数mの水天宮に上るのに途中何度も息継ぎが必要です。冬は降りるのさえ滑って危険です。
③もう一本有名な外人坂がありますが、さすが夏でも足がすくんで降りられないほどの急坂。冬は下手すると50数m滑落してしまいそう。
④最後は山田町から水天宮下まで車の通行できる道がありますが、終点には一般車の駐車できるスペースが殆どありません。この道は冬はすれ違うのも難しいほどですから、駐車なぞできません。
というわけでどんど焼きにやってくる方は、平日なので近隣のお年寄りが中心です。昼近くに訪れたときには参拝客が数人いただけでした。
閑散としていました。
なぜか撮影禁止のマークが…、あとで気が付きました。
これだけではさびしいので、ここからの景色がいいことをPRしておきます。真ん中の坂道が外人坂です。かつてこの坂の下にドイツ人商人が住んでいたことからそう名付けられました。
H25.1.15追加注書
今日の午後6時からのNHKTVニュースで、北見地方のどんど焼きが放映されました。その中で旧暦の小正月にあたる15日に云々という解説がありました。道内の一部地域に小正月の行事が残っていることがわかりましたので、文頭の記事を補正させていただきます。