例年7月には、積丹町美国神社と古平町琴平神社の夏季例大祭が行われ、その行事の一環として「火渡り」の儀式があります。積丹町は7月の5日、6日の二日間、古平町では7月の第2土曜日と日曜日に行われます。積丹町の火渡りは都合で行けませんでしたが、古平町の火渡りを、7月14日(日曜)フォートピアのメンバー5人で撮影に行ってきました。なお古平町の場合は9月にも恵比須神社秋の例大祭で火渡りの儀式が行われます。
火渡りの会場が、土曜日(7月13日)と日曜日(14日)で異なることを、今回初めて知りました。過去2度ほど撮影に来ておりますが、いずれも土曜日で、会場が町役場隣の恵比須神社の境内でした。ここは割と狭く役場側が急斜面となっていること、また国道に近くて対面にコンビニがあって、正面から鳥居のある入口方向を撮影すると、コンビニの明が映り込んだり、交通標識の反射板が映り込みます。一方、今回日曜日の開催場所はかなり広い公園の中(新地町みどり公園)ですの、で周囲の明が映り込む心配がありません。
夕やみが迫り午後8時頃になると、それまで町内を練り歩いていた神輿3基が会場に近づいてきます。囃子方の太鼓の音とともに、わっしょいの掛け声や掛け声に合わせた笛(競技用のホイッスル)の音がすぐそばまで来ています。氏子や祭りの世話役の動きが激しくなります。会場に到着した神輿は、大勢の観客の前で再三再四上下に激しく担ぎ上げられ、雰囲気を盛り上げます。
祭りの世話役が準備する中、会場入り口付近で神輿が雰囲気を盛り上げる。間もなく開始の神事が行われ、天狗(猿田彦)の清めの火渡りが始まります。
まずは緑と赤の神楽が火の回りを回り、天狗の露払いを行います。
何度か火の周囲を回り気分を高めます。
近くによっては、もっと炎をと催促します。
裏方さんが、大量のかんな屑を放り入れると、炎は一気に広がり、火の粉が風下の観客に降り注ぎます。火渡りエリアに張られたロープの内側に陣取った祭りの関係者・神輿のサポーターたちが、アチチと言いながら火の粉をあわてて振り払う。
再三火の状況を見ながら天狗が一気に火を渡りました。大きな拍手が湧き上がります。
天狗の火渡りは3回ほど行われます。一瞬衣が火を帯びます。世話役が素早く手で打ち払いますが、足元を見ると、すねに巻いた白い布と白足袋から煙が舞いあがっていました。よく火傷をしないものだと感心します。天狗の火渡りが終わると、赤と緑の獅子神楽が火を渡ります。そしてその後、榊を積んだリヤカーが火を渡ります。最後に3基の神輿が渡ります。
火の状況をうかがいます。
燃え上がる炎の中、無事に獅子神楽が火渡りを渡りました。その次は、榊が火を渡り、最後が神輿です、
一番大きな神輿が渡ります。
一度渡り終えた神輿は再び火をくぐって戻ります。
戻った神輿が再びこちらにやってきます。偶然周囲のカメラマンの発光したストロボ口と同調し、明るくなりました。
上の画像の連続したカットです。
2基目の神輿が渡りました。先頭の神輿リーダーは熱さのためか、顔をそむけています。
火の中に入った瞬間炎が広がりました。
2基目の神輿が再びこちら側に戻ってきました。
この2基目の神輿が3度目の火渡りの時です。ハプニングが起きたのは…。その間を5カット連続で見て頂ければご理解できるかと思います。
<その1 後棒の担ぎ手に何かが…>
後ろから3番目の担ぎ手に異変が、体が90度外側を向いてしまいました。
<その2 担ぎ手が転倒…>
後ろから3番目の担ぎ手が仰向けに転倒しました。
<その3 つられて直後の担ぎ手も…>
神輿は急には止まれず、つられるように直後の担ぎ手が、転んだ担ぎ手につまずいてしまった。
<その4 最後尾の担ぎ手もかわし切れず仰向けに神輿の間に転倒…>
周囲の担ぎ手や神輿サポーターが駆けつけ転倒者を火の傍から引き離す。
<その5 左側面の後棒を失った神輿は…重心を失って、右側面の担ぎ手をも転倒させてしまった…>
世話役たちも駆けつける。右端の人物に注目、ハプニングにもかかわらず、冷静に(?)動画を撮り続けている。
こうしたハプニングにもかかわらず、神輿は平然と火渡りを続けていきます。
<注>5人の方が火傷をされたとの忠告が後日ありました。一刻も早い回復を祈っております。
何事もなかったように再度火渡りが開始されました。
3番目の神輿が無事火を渡ってきました。舞い上がる火の粉をバックに、神輿がとても美しく見えるような気がする…
神輿が戻ってゆく。
渡りきる寸前炎が拡大。
午後9時過ぎに火渡りの全儀式が終了しました。火渡りの撮影については、積丹町美国の火渡り、古平町の夏秋の火渡りを、過去何度となく撮影していますが、今回のように担ぎ手が転倒するという場面には初めて遭遇しました。なお、過去に古平町の火渡りで、赤獅子が全身炎上する光景を目撃しましたが…周囲のサポートが素早く大事に至りませんでした(2010.9.18付当ブログ「古平恵比須神社秋の例大祭~火渡りを撮る」最終画像参照)。
なお古平町の例大祭における火渡りについては、上記2010年9月18日付ブログ以外にもありますので参照してみてください。
2012年7月22日付「美国神社と古平恵比須神社の火渡り」
2009年7月13日付「古平琴平神社の火渡り」
(注)古平町には、新地町に琴平神社が、浜町(役場横)に恵比須神社があります。明治8年には、琴平神社が古平郡の鎮守に指定され、恵比須神社が村社に指定されました。その後恵比須神社は琴平神社の西宮となり、さらに昭和25年ころ両神社が合併、併祀されたこともあって、区分が曖昧になったようです。夏の例大祭は琴平神社祭、秋の例大祭が恵比須神社祭ですが、夏の例大祭の火渡りの初日が、役場横の恵比寿神社の境内で行われます。今年は13日(土曜)の火渡りが恵比須神社で行われました。
火渡りの会場が、土曜日(7月13日)と日曜日(14日)で異なることを、今回初めて知りました。過去2度ほど撮影に来ておりますが、いずれも土曜日で、会場が町役場隣の恵比須神社の境内でした。ここは割と狭く役場側が急斜面となっていること、また国道に近くて対面にコンビニがあって、正面から鳥居のある入口方向を撮影すると、コンビニの明が映り込んだり、交通標識の反射板が映り込みます。一方、今回日曜日の開催場所はかなり広い公園の中(新地町みどり公園)ですの、で周囲の明が映り込む心配がありません。
夕やみが迫り午後8時頃になると、それまで町内を練り歩いていた神輿3基が会場に近づいてきます。囃子方の太鼓の音とともに、わっしょいの掛け声や掛け声に合わせた笛(競技用のホイッスル)の音がすぐそばまで来ています。氏子や祭りの世話役の動きが激しくなります。会場に到着した神輿は、大勢の観客の前で再三再四上下に激しく担ぎ上げられ、雰囲気を盛り上げます。
祭りの世話役が準備する中、会場入り口付近で神輿が雰囲気を盛り上げる。間もなく開始の神事が行われ、天狗(猿田彦)の清めの火渡りが始まります。
まずは緑と赤の神楽が火の回りを回り、天狗の露払いを行います。
何度か火の周囲を回り気分を高めます。
近くによっては、もっと炎をと催促します。
裏方さんが、大量のかんな屑を放り入れると、炎は一気に広がり、火の粉が風下の観客に降り注ぎます。火渡りエリアに張られたロープの内側に陣取った祭りの関係者・神輿のサポーターたちが、アチチと言いながら火の粉をあわてて振り払う。
再三火の状況を見ながら天狗が一気に火を渡りました。大きな拍手が湧き上がります。
天狗の火渡りは3回ほど行われます。一瞬衣が火を帯びます。世話役が素早く手で打ち払いますが、足元を見ると、すねに巻いた白い布と白足袋から煙が舞いあがっていました。よく火傷をしないものだと感心します。天狗の火渡りが終わると、赤と緑の獅子神楽が火を渡ります。そしてその後、榊を積んだリヤカーが火を渡ります。最後に3基の神輿が渡ります。
火の状況をうかがいます。
燃え上がる炎の中、無事に獅子神楽が火渡りを渡りました。その次は、榊が火を渡り、最後が神輿です、
一番大きな神輿が渡ります。
一度渡り終えた神輿は再び火をくぐって戻ります。
戻った神輿が再びこちらにやってきます。偶然周囲のカメラマンの発光したストロボ口と同調し、明るくなりました。
上の画像の連続したカットです。
2基目の神輿が渡りました。先頭の神輿リーダーは熱さのためか、顔をそむけています。
火の中に入った瞬間炎が広がりました。
2基目の神輿が再びこちら側に戻ってきました。
この2基目の神輿が3度目の火渡りの時です。ハプニングが起きたのは…。その間を5カット連続で見て頂ければご理解できるかと思います。
<その1 後棒の担ぎ手に何かが…>
後ろから3番目の担ぎ手に異変が、体が90度外側を向いてしまいました。
<その2 担ぎ手が転倒…>
後ろから3番目の担ぎ手が仰向けに転倒しました。
<その3 つられて直後の担ぎ手も…>
神輿は急には止まれず、つられるように直後の担ぎ手が、転んだ担ぎ手につまずいてしまった。
<その4 最後尾の担ぎ手もかわし切れず仰向けに神輿の間に転倒…>
周囲の担ぎ手や神輿サポーターが駆けつけ転倒者を火の傍から引き離す。
<その5 左側面の後棒を失った神輿は…重心を失って、右側面の担ぎ手をも転倒させてしまった…>
世話役たちも駆けつける。右端の人物に注目、ハプニングにもかかわらず、冷静に(?)動画を撮り続けている。
こうしたハプニングにもかかわらず、神輿は平然と火渡りを続けていきます。
<注>5人の方が火傷をされたとの忠告が後日ありました。一刻も早い回復を祈っております。
何事もなかったように再度火渡りが開始されました。
3番目の神輿が無事火を渡ってきました。舞い上がる火の粉をバックに、神輿がとても美しく見えるような気がする…
神輿が戻ってゆく。
渡りきる寸前炎が拡大。
午後9時過ぎに火渡りの全儀式が終了しました。火渡りの撮影については、積丹町美国の火渡り、古平町の夏秋の火渡りを、過去何度となく撮影していますが、今回のように担ぎ手が転倒するという場面には初めて遭遇しました。なお、過去に古平町の火渡りで、赤獅子が全身炎上する光景を目撃しましたが…周囲のサポートが素早く大事に至りませんでした(2010.9.18付当ブログ「古平恵比須神社秋の例大祭~火渡りを撮る」最終画像参照)。
なお古平町の例大祭における火渡りについては、上記2010年9月18日付ブログ以外にもありますので参照してみてください。
2012年7月22日付「美国神社と古平恵比須神社の火渡り」
2009年7月13日付「古平琴平神社の火渡り」
(注)古平町には、新地町に琴平神社が、浜町(役場横)に恵比須神社があります。明治8年には、琴平神社が古平郡の鎮守に指定され、恵比須神社が村社に指定されました。その後恵比須神社は琴平神社の西宮となり、さらに昭和25年ころ両神社が合併、併祀されたこともあって、区分が曖昧になったようです。夏の例大祭は琴平神社祭、秋の例大祭が恵比須神社祭ですが、夏の例大祭の火渡りの初日が、役場横の恵比寿神社の境内で行われます。今年は13日(土曜)の火渡りが恵比須神社で行われました。