<見渡す限り白梅紅梅が満開の札幌平岡梅林公園>
内地の方は、桜の後に梅?と疑問に思われるでしょうが、北海道では桜と梅がほぼ同時ないしは梅が後から咲きます。内地では桜開花のほぼ一月前に、梅が咲きます。約一月の差があった両者の開花前線は、北上するに従い接近し、津軽海峡あたりで並び、北海道に上陸した後は、桜の開花前線が梅に先行します。
今年は暖冬で桜の開花前線も例年より1週間程度早く、道央ではGW前に開花しました。5月2日に写真仲間と札幌市内の公園へ桜と梅の撮影に行きました(後日ブログ掲載予定)、その際に平岡梅林公園に寄りました。前年は桜も梅もほぼ同時開花でしたが、今年は梅の開花が遅れ、いまだ蕾状態でした。ところがGW中盤の好天で一気に開花、5月5日(木曜)には5分咲きとの情報がFBに載りました。
翌6日(金曜)に即撮影に行ってきました。JR電車で札幌駅へ、地下鉄東豊線で終点の福住駅まで行きます。福住のバスターミナルから出ている梅まつり期間中のシャトルバスを利用です。あいにく空模様が今一つぱっとしないこともあってか、バスは貸し切り状態。途中乗車を含めても3人とは…
札幌ドーム球場を横目に、清田区役所前を通って、30分ほどで平岡梅林公園到着です。途中の停留場で二人乗っただけで貸し切り状態。料金は1区間分の210円。
第1駐車場から公園内に入ると、遊歩道の両側はレンギョウが盛り。ただ手入れが十分でないせいか、伸び放題となっているのが気がかり。黄色い垣根の路を5分も歩くと、両側に紅白の梅がお出迎え。
イヌ連れの来園者が次々と入って行きます。10分ほど紅白の梅に見とれて進むと、売店等の立ち並ぶメイン会場らしきエリアに到着です。
カップルが盛んにスマホで撮影中。アングルが気に食わないのか5-6回撮り直していました。
梅の美しさに、しばしあ然としてしまいました。道内では梅は桜ほどポピュラーな花ではないせいか、梅を主とした梅園はあまり聞きません。ここ平岡梅園と、洞爺湖湖畔壮瞥町(そうべつ町、横綱北の湖の出身地)の梅林公園くらいでしょうか。もっとも個人の住宅では、数本植えているケースをよく見かけますが…
(注)道内の梅林公園は、「るるぶ」によれば、平岡梅林公園(札幌市清田区、約1200本)、三笠あすか梅の杜(三笠市幾春別、昭和61年造成)、壮瞥町梅林公園(壮瞥町洞爺湖東湖畔、急斜面に約300本)、狩勝高原梅園(新得町狩勝高原、約1200本)の4カ所が取り上げられています。
遊歩道・散策路があちこちに設けられ、周辺の高台からも一望できます。
手前の白+緑の花は、李(すもも)です。白梅との見分け方は、花と枝を繋ぐ柄の長さにあるそうです。梅は枝からすぐ花ですが、李は長い柄があります。(平岡公園梅林マップと言うパンフレットによる)
もう一つウンチク:「桃栗3年柿8年、梅は酸(す)いとて13年」(同上パンフレットによる)。「桃栗3年柿8年」はよく聞きますが、梅は13年もかかるんですね。後段部分については、「梨のバカヤロウ13年」と、聞かされていたような…
さて売店で甘いものでもと思い、つい「当地限定販売」という言葉につられ買ったのがこれ、「ウメソフト」。一口舐めて、ん!少ししょっぱい、失敗、甘いバニラにすればよかった…
ん?一本の梅の木から紅梅と白梅が咲いている。なんと器用なと思ったら、そうか接ぎ木をすれば、可能なんだ。
公園の端によって、レンギョウと梅をからめて撮ってみまました。 こちらのレンギョウもあまり手入れがされていないせいか、枝の先が伸び放題。
梅に近づいてアップで撮影。
お昼近くになって、雲の割れ目から陽が射してくるに従い、見学者が多くなってきました。シートを広げてたり,あるいはベンチで食事をする姿がちらほら。
売店で販売されている弁当やそば、うどんを購入して、ベンチ、テーブルで食べる人が増えてきました。
赤いジャケットのこの方、目立ちました。スマホで撮っているようですが、画面がよく見えない?それはハレーションのせいですよ。
OLYMPUS OM-Eには便利な「ボディキャップレンズ」なるものがあります。ボディキャップ自体にレンズを組み込んでいます。手軽に魚眼レンズが楽しめます。上の画像は、9mmのボディキャップレンズ使用。カメラがマイクロフォーサーズですので、35mm換算で、18mm相当になります。結構湾曲します。
日差しが相当出てきました。これも9mmのボディキャップレンズで撮影。
CASIOのコンデジでパノラマ撮影、丘陵感が今一つ出ない。
平成12~14年に八王子に勤務時、よく梅の写真撮影に行きました。八王子の京王百草園、 府中市郷土の森博物館・梅園、青梅市吉野梅郷等には何度か行きました。吉野梅郷は残念ながら、2009年に梅の木が繁殖性、伝染性の強いウィルスに罹り、全木伐採したと聞きました。桃栗八年…の通り、梅園の復活には10年以上もかかります。全山梅の花で覆われるのはまだ数年を要するのでしょうか。