小路の雪もすっかり解け去って、花壇には早くも枯草を割るようにして、クロッカスが数本小さな花を咲かせ始めました。我が家の前の市道も、車が通る都度、冬季にまいた滑り止めの砂が、砂塵なって舞い上がっています。昔なら馬糞風の吹くころと言う言葉がぴったりなのですが、その馬糞風も今や死語となってしまいました。
この時期話題になるのは、水芭蕉です。内地であれば高原に行かないとみられないこの花も、小樽では市内の湿地のあちこちで咲きます。とても身近な花の一つです。ということでさっそく、先週の土日(8~9日)に撮影に行ってきました。
☆苗穂公園は雪解けが前年より1週間ほど遅いようです
公園を南北に走る中央園路は、冬でも散策する方が多いせいか一番早く雪が解けます。まだ両脇には残雪が4-50cmほどあります。正式開園は4月下旬ですが、閉園中の冬期間も出入り自由で天気のいい日は散策する人が後を絶ちません。
中央園路に沿って、右側を小川が流れています。
小川から少し離れた水たまりにカエルの卵があります。毎年ここでオタマジャクシに孵化します。
公園に入って5-60m進むと、右手に小さな池があります。ビオトープ沼と言いますが、ここにもカエルの卵が大量にうみつけられています。またここには水芭蕉が群生しています。
天気がいいと、池面に周囲の木々が映り込みます。
さらに30mほど進むと、もっと大きな群生地に出ます。ただこの時期の水芭蕉は、枯れ枝や腐敗した枯れ葉が絡まって、決してきれいだとは言えません。
その中で割と綺麗な水芭蕉を探して撮ってみました。5分の1のスローシャッターで撮ると、水の流れが雲のようになります。
むしろモノクロで撮った方が余計な腐敗残滓が単純化されて、すっきりするかも…
周囲の残雪には枯れ葉やドライフラワーになった蔓アジサイなどが散乱しています。
中央園路の両側には桜の老木がたくさんあって、切り倒された後の根元部分は…アートにみえて来るから不思議。
うろ(洞)の中を覗くと…そこにもわけのわからない、それでいてアートにも似て…
中央園路の北側出口付近には、ザゼンソウの群生地があります。殆どが向う側を向いていてこちら側を向いているのは…数本のみ。やはり汚泥がこびりついて、絵にならない。
☆塩谷イナホ沢の湿地はどうかな…
雪解けが始まって間もないせいか、満開とは言えませんが、結構水芭蕉が咲いております。ただ、枯れ枝やススキの残滓がひどくて撮影できません。長靴で入って行けばいいのでしょうが、生えたての芽を踏みつぶす恐れがあるので、やはり道路縁からの撮影になります。
やっと見つけた一本。他のカットは枯れ枝等が錯そうしていて…とても掲載できる画像ではない。
小川のそばには枯れた雑草の中からフキノトウが顔をだしている。道産子はフキノトウを食べる習慣がありません(と断言はできませんが…キタキツネのエキノコックスと言う病原菌のせいかも)。
反対側の斜面はスキーが出来るほどの残雪がある。
小川のせせらぎのそばには、バイケイソウが逆光に輝いています。
真上から見ると、ねじれ具合が面白い。
この辺りは国道から一本山奥に入っていますが、交通量は少ないのですが、水芭蕉の群生地として有名なので、アマチュアカメラマンが結構来ます。マナーの悪さが目立ちます。煙草の空き箱、飲み干した缶ジュースの類、あちこちに転がっています。
☆我が家の春一番は…小さな花壇に咲いたクロッカス。
横小路に外壁に沿って、幅50cmほど、奥行き2mほどの花壇があります。雪が融けるとともに、クロッカスが咲き、水仙、チューリップの芽が出てきます。せっかく咲いたクロッカスに、今日12日は朝から小雨、みぞれ交じりの小雪。
せっかく開いた花も寒さで花弁を閉じてしまいました。
これは前日のカット。PENTAX WGⅢというコンデジはなかなか優れもの。被写体に1cmまで近寄れるマクロ機能が付いている。
今日の雪で閉じた花弁を無理やり押し開いて…1cmマクロで撮影。