街中の雪はすっかりけて、あとは小路に僅かに残るだけ。日によっては、日中20℃近くまで上がり、はや初夏の陽気に近いことも、でも朝夕はしっかりと肌寒い。
そんななか北海道新聞小樽後志版に、長橋なえぼ公園のミズバショウが見ごろ、との記事と写真が載っていた。もっとも記事の有無にかかわらず、ここ10年近く毎年春先に訪れているが…。4月14日(木)、塩谷伍助沢沿いとなえぼ公園に撮りに行ってみた。17日(日)にもなえぼ公園に行ったので合わせて紹介したい。
☆塩谷旧伍助沢(現塩谷4丁目)へ
国道5号線を余市方面に進み、二つ目のトンネルを抜け左折、変電所の前通って坂道を下ると左側に疎水が流れ、ミズバショウ、フキノトウ、バイケイソウなどの群落が見えてくる。
疎水の流れに沿って、ミズバショウが続く。
バイケイソウ(手前)とフキノトウ、手持ち5分の1秒のスローシャッターで撮影。今時のカメラ手振れ補正がよく効いている。
バイケイソウは、葉、根、花の全体に猛毒のアルカロイドを持っているので、要注意だ。
なお、バイケイソウは、夏には小ぶりの花が密集して咲き、高さ1mちかくになるという。見た事はないけれど。
以前にもこの老人の注意書きをこのブログに載せたが、相変わらずポイ捨てする輩がいるんだ。
この建物十数年来空き家のままだ。屋根の塗装が真新しく見えるのが不思議。
踏切の警報が突然なりだした。と思ったら余市方面から電車が1両やってきた。目の前を通ってこのトンネルを抜け小樽方向に走り去った。
新幹線ができると、小樽~余市~長万部間のJRが廃止となるので、この短いトンネルも廃止となるのかな?
☆長橋なえぼ公園へ向かう
旧伍助沢の通りを下っていくと、国道5号線にぶつかる。右折して小樽方向へ。途中オタモイ信号から旧道に入り、長橋十字街の1本手前を左折すれば、なえぼ公園に突き当たる。
公園の管理棟「森の自然館」に入ると、すでに前年の森の自然館・写真展のさいに顔見知りとなった管理員Y氏と遭遇。現在の「ミズバショウの湿地」のさらに150m程奥に、群生地があるという。目印に、ピンクのリボンが途中の木々に結んであるという。
案内するというが、あちこち撮影するのでと、丁重に断り、中央園路沿いをまずはビオトープ沼へ。
(注)ビオトープとは、生物生息空間のこと(Wikipedia)。
中央園路沿いの小川には、ミズバショウとフキノトウが列をなしている。
ビオトープ沼、手前のロープ下から撮影。この沼にはオタマジャクシがあちこちにいたが、今年は見当たらない。
ビオトープ沼を囲むロープの端には「お母さんカエルより。私の子供を連れて行かないでネ!」という看板があった
水路に沿って進むと、ミズバショウの湿地に出る。
昨年の4月11日付北海道新聞朝刊「くらし」のページ。杣田美野里さんの記事「花と語れば」に水芭蕉についての解説が掲載されていましたので、紹介します。
白い花びらに見えるのは「仏炎苞(ぶつえんほう)」と呼ばれ、葉が変化したものだ。中の鬼の金棒みたいのが、花です、緑色がめしべ、黄色がおしべ、下から、上へと咲き昇る。
ミズバショウの「湿地」から、目印のピンクのリボンをたどって、5分ほど上流にさかのぼると、水芭蕉の「群生地」が見えてきた。周囲のささやぶは刈り取られ、樹木の枝葉も取り払われ、歩きやすく整備されている。
(注)公園案内図に基づいて、「ミズバショウの湿地」と水芭蕉の群生地」とを使い分けた。
ここ群生地は、両端が高い土手になっていて、ミズバショウは小川に沿ってあちこちにかたまったり、散らばったりしながら咲いている。
小川は倒木にせき止められたり、段差になっていたり…
水面の映り込みを主体に、と思ったものの陽の加減もあってか、上手くいかず。
再び戻って、ミズバショウの湿地、中央園路に出る。ザゼンソウの群落の方向に向かうが、途中に水溜まりがあって、例年ここにオタマジャクシの群れがいくつもあるのだが…
このひと固まりだけだった。
中央園路の途中に案内板がある。腰掛けるところは…無いか。
湿地一面にザゼンソウが生えているものの、そのほとんどが通路の反対側を向いていて、絵にならない。
<ザゼンソウ>仏像の光背に似た花弁が、僧侶が座禅を組んだ姿に見えることから、名称の由来となっている。(Wikipedia)
こちら向きのを見つけても、中が暗くて見えない。周辺に新芽らしき葉がいくつもあるが…
あちこちにツルアジサイの枯葉が落ちているが、泥やごみがついて穢い。
駐車場に戻る途中、シラカバの小道を通る。
☆4月17日(日)に再びなえぼ公園に寄ってみたが、撮りたかったエゾエンゴサクやカタクリはまだ芽を出していなかった。あと1週間ほどかかると園内ですれ違った方が言っていた。