<残雪の羊蹄山と三島さんちの芝桜>
今回は春の花の最後として、滝川市江部乙町の菜の花と、倶知安町の通称「三島さんちの芝桜」を取り上げます。本州では1~2月に咲くという菜の花が、北海道では5月中・下旬頃に満開となります。そこで5月24日(木曜)に撮影に行ってきました。過去何度か江部乙町には撮影に行ったことはありますが、その話しも含めてレポートします。なお、観光用ではなく肥料として主に栽培している富良野市・美瑛町の丘陵地帯では、この時期以外でも咲いていることがあります。
芝桜については、道内では滝上町の芝桜公園、大空町の東藻琴芝桜公園、遠軽町の太陽の丘公園が有名ですが、いずれも道東・オホーツク海側にあって、道央(札幌市)からかなり離れています。一方三島さんちの芝桜は、札幌からも近く、最近は旅行雑誌で取り上げられ、東南アジアからの観光客がバスツアーで来るといいます。元農業の三島さんが個人で広げた芝桜で、現在は約4000平方m(1200坪余)。しかも無料開放しています。
<菜の花あれこれ>
江部乙町の菜の花畑は、チラシによれば作付面積180ha(H30年)で、4年連続日本一と書かれています。そこで疑問に思ったのが、かつて青森支店勤務時代(H3~6年)、業務区域管内の横浜町の作付面積が日本一と聞いた記憶があります。また道内の岩見沢市でも、日本1の面積と、SNSで報じられていました。さてさて?PCで検索・調べてみると、横浜町は、H26年に128haで「全国1位」、H30年は163haで「本州で1位」、とありました。また岩見沢市は、H29年に157haで「日本1位」でした。まあ、数字上の、1位、2位なぞどうでも良いことですので…
☆江部乙町の菜の花畑は…
昭和46年に隣の滝川市と合併して滝川市江部乙町になりました。石狩川の東側に位置する農村で、主にリンゴの産地として有名でした。それがいつの頃からか、菜の花で有名になってしまいました。さて、5月24日小樽から石狩当別を経由して、国道275号線で、新十津川町にでます。そこから滝川市に入り国道12号線を北に10kmほど進むと、「道の駅たきかわ」があります。ここに、なの花祭り実行委員会のテントがあります。
この時期、道内各地で菜の花が見られます。途中の石狩市でも国道脇一面に咲いておりました。
この時期は、水田に水が張り、田植えのシーズンでもあります。
新十津川の手前、浦臼駅に寄ってみました。実はここで、暑寒別の山々の残雪、フォトコンテスト応募のための「雪形」を撮ったんです。いずれ廃線となる予定の札沼線です。
道の駅たきかわを右折して山側に進むと、あちこちになのは菜畑が現れます。
OLYPUSのボディキャップレンズを使ってスケール感を強調してみました。
ふとみると、真っ赤な車が止まってました。
イベント会場の一つである「丸加高原」の入り口にやってくると、遠くに赤い屋根の建物が見えます。伝習館と言って、宿泊、レストラン、体験工房、入浴等が可能でしたが、平成24年度に廃止され、今は休憩所となっています。
この日風が強かったので、、木の枝・葉をぶらしてみました。
一面黄色だと…、撮りようがない。
今回の画像ではありませんが、追加掲載しておきます。H15年5月25日ポジフィルムで撮影、この日の夕方春霞が漂い、ポジフィルムで撮影すると、このような画像になりました。また別のカメラで、同じ位置からネガフィルムでも撮影しましたが、色あせたピンクっぽい画像になりました。この作品は菜の花フォトコンテストには入選しませんでしたが、別のフォトコンテストで、入選しました。この画像から「菜の花畑に、入り日薄れ…♪」という歌を思い出します。
☆三島さんちの芝桜
倶知安町には、旭スキー場の斜面に芝桜が咲いておりましたが、手入れが十分行き届いてないせいなのか、いつの間にか 消えてしまいました。今ではニセコ酒造の工場近くの、三島さんという元農業の方の、個人で解放されている芝桜が有名になりました。
ピンクの芝桜と黄色いなの葉の向こうに残雪の羊蹄山、それだけで絵になるシーン。
若い二人は何を語らっているのか…
道路の奥の方から外国人らしき女性がこちらに向かってきます。富士(蝦夷富士=羊蹄山)+桜(芝桜)+外国人女性、これは絵になると、待ち構え、モデルをお願いすると、流暢な日本語でOKの返事が返ってきた。
スイス人で、冬期間ニセコで、スノーボードのインストラクターをしているとか、色々ポーズを取ってくれました。ありがとう、おっと名前聞くの忘れちゃった。もちろん彼女の持っているカメラでも撮ってあげました。ルミックスのミラーレスカメラ(レンズはライカ)でした。
次々と観光客が来ますが、皆さんこの美しい景色に大満足のようでした。しかもこの庭園が個人の所有で、無料開放されていることに驚きの声を上げていました。高齢者施設のバスも数台来て、お年寄りたちも、感嘆の声を上げていました。
ちなみに三島さんの個人住宅も、まるでおとぎ話の世界から抜け出たような可愛いお宅でした。
蝦夷富士をいれなくても絵になりますね。
次回は、北海道大学の、北大祭を取り上げる予定です。
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