撮影ツアー二日目は、ホテルを午前5時に出て、細岡展望台から朝焼けの湿原撮影です。次いで塘路湖・釧路川河畔で樹氷と流氷撮影、時間が合えば標茶でSL湿原号の撮影、次いで屈斜路湖半・和琴半島での撮影、湿原の鶴の撮影、最後が釧路川の夕景撮影という手順です。ただいずれも気象条件に左右されます。そこは臨機応変に対応ということで意見が一致しています。
午前5時ホテルの前で準備作業をしていると、空には雲がかかっています。また気温も-9度と思ったほど下がっていません。湿原が霧氷で真っ白になるには釧路市内で、-15度以下が望ましいのですが…。過去平成22年、24年の時もホテルを出る時が-12~13度で、樹氷が現れませんでした。という一抹の不安はありますがとにかく夜明け前の国道を進みます。
細岡展望台に至る両側の湿原はまったく樹氷がありません。展望台での気温は-11度、しかも雲が厚く日の出も望めそうもありません。せっかくですので展望台で数カット撮影してすぐ、塘路湖半に向かいます。

明るめに撮っていますが…。実際はもっと暗い。

ならば一層のこと、WBのケルビン数(色温度)を下げて青の世界にしてしまえば…
どうやら期待したカットは望めそうにもありません。急いで塘路湖半に車を進めます。去年はここで夜明けの湖面泳ぐ白鳥のカットを撮ることが出来ました。日の出とともに太陽が湖面に反射し、その中にハクチョウが…というカットですが今回は日がさしません。ここでも空振りです。

ハクチョウも見当たりません。

夜明けの空が綺麗なので撮ってみました。湖面に水鳥がいないのが淋しい。

次いで少し北上して釧路川の河畔に出ましたが、ここも樹氷がほとんど見当たりません。去年は両岸の樹木が真っ白になっており、流れる川にも上流から氷塊が次々押し寄せて、河畔にぶつかるたびに、どすん、どすんと鈍い音を立てていました。
どうやら今年の2月は、1月にかなり冷え込んだ分、冷え込みは鈍いようです。それでも写友は樹氷撮影があきらめきれず、川湯温泉の源泉に行って、樹氷を撮る算段をしています。源泉から湧き上がる湯気が急速に冷却され、周辺の樹木に樹氷となって張り付くからです。

途中コッタロ湿原で撮影、鶴は見当たりませんでした。去年あれだけ見かけた鹿も見かけません。
しかしながら、川湯温泉に行っては見たものの、確かに源泉から湯気が湧き上がっているものの、周辺を見渡しても一向に樹氷は見当たりませんでした。ということで樹氷撮影をあきらめて、屈斜路湖半が見渡せる藻琴山展望台を目指します。途中硫黄山を過ぎたあたりからところどころに綺麗な樹氷林が見えてきました。

川湯温泉の硫黄山を振り返ると、噴煙なのかモヤなのか判別できませんが、幻想的な光景が広がっていました。

松林をバックにすると、白樺の樹氷が綺麗に浮かび上がってくる。

なんの木であろうか、くるくると渦巻のような…
白樺の樹氷林を後に、屈斜路湖を一望できる藻琴山展望台にむかいます。さらにこの道道102号線を北上すると、芝桜で有名な東藻琴(現大空町)に至ります。

ワイドレンズで見ると…

湖の中央部に中島がある。

ここが藻琴山駐車場公園。

湖とはほぼ反対方向には標津岳他1000m級の山々が連なっています。
次は、湖畔の近くまでおります。途中砂湯を経由して和琴半島に入ります。屈斜路湖半はほとんどが結氷していますが。砂湯など湖岸の温泉が噴き出しているあたりは結氷しておらず、ハクチョウが集まってきます。砂湯の駐車場には大型バスが何台も停車しており、中国(台湾?)人らしき観光客が大勢来ております。ハクチョウをバックに記念写真を撮っては、急ぎ足でバスに駆け込んでいきます。ここ砂湯では、撮るものも少なく、次に池の湯に向かいます。ここは大型バスは来ませんが、レンタカーなどでやって来た中国人グループが数組、ハクチョウを撮影していました。

15㎜対角魚眼レンズでデフォルメされています。左端のほうにお湯の湧き出し口があって、足湯が出来るようになっています。

中国人カメラマンが狙っている先は?真ん中のOLYMPUS PENを持っている女性が笑っています。

狙った先は、彼らのツアーガイドの男性のサングラスでした。最初に写友のY氏がお願いして、魚眼レンズを目の前にかざしたために、周囲が大笑いしたんです。
池の湯を後にして和琴半島に車を乗り入れます。ここは湖畔の近くで浅い湖底からプクプクと湯が噴き出してくるために、夜間冷やされて周囲が凍ると面白い形の薄氷が出来ます。また湖面はほぼ結氷して、その氷の上に数cmの雪が積もっています。その雪が反射していて、しかも7色に反射しています。

探せばいくらでも不思議な形の氷が見られそうです。

画像を上下反転してみました。

通常の撮影です。画面全体が白いのでやや露出不足になりました。雪面一面7色に輝いています。これをさらに-補正すると魚力例に輝くのではないでしょうか?

同じ被写体を、-2補正して撮ってみました。まるで砂の中に宝石を混ぜたような感じがします。もう一枚さらに-補正すると…

まるで夜空の星を見ているような気分になります。
ここで屈斜路湖の撮影を終えると昼になりました。コンビニの弁当で昼食を済ませ、いったん阿寒の国際タンチョウセンターに向かいます。上手くいけば午後の給餌時間に間に合います。一日に一回ウグイやフナなどの生餌を与えるのです。その生餌を巡って、丹頂鶴とオジロワシが猛烈なバトルを繰り広げることがあります。そこを狙って写真に収めようと、ときには外国からもカメラマンがやってきます。
この後、阿寒丹頂自然公園にも行ってきましたが、これはという写真は撮れませんでした。今日の最終目的である釧路川河口の夕日を撮ることにします。久寿里橋河畔の空き地に車を駐車させ、幣舞橋方面を見ると、空が徐々にが赤く染まって来ました。川には砕けた氷がたくさん漂っておりますが、満ち潮なのでしょうか、河口から上流に向かって氷が逆流しています。

河畔の水位が上がって、上流(右手)に向かって氷が流れています。

久寿里橋の赤い橋げたが夕陽に染まって、なお赤くなってきました。

久寿里橋のたもとから幣舞橋方面を見る。

ズームレンズで切り取ってみると、河畔の街路灯に夕日が反射してまるで灯がともったようにも見えます。乙女の像が2基綺麗に見えます。

どうやら日は沈んだようです。
さて、このところの気温の緩みから細岡展望台の樹氷林は望めそうにもありません。一応3日目の早朝も予備日としておりましたが、朝早く出発しても不可であれば、一層のこと午前7時からの朝食を取った後、検討することにしました。(3日目に続きます)
午前5時ホテルの前で準備作業をしていると、空には雲がかかっています。また気温も-9度と思ったほど下がっていません。湿原が霧氷で真っ白になるには釧路市内で、-15度以下が望ましいのですが…。過去平成22年、24年の時もホテルを出る時が-12~13度で、樹氷が現れませんでした。という一抹の不安はありますがとにかく夜明け前の国道を進みます。
細岡展望台に至る両側の湿原はまったく樹氷がありません。展望台での気温は-11度、しかも雲が厚く日の出も望めそうもありません。せっかくですので展望台で数カット撮影してすぐ、塘路湖半に向かいます。

明るめに撮っていますが…。実際はもっと暗い。

ならば一層のこと、WBのケルビン数(色温度)を下げて青の世界にしてしまえば…
どうやら期待したカットは望めそうにもありません。急いで塘路湖半に車を進めます。去年はここで夜明けの湖面泳ぐ白鳥のカットを撮ることが出来ました。日の出とともに太陽が湖面に反射し、その中にハクチョウが…というカットですが今回は日がさしません。ここでも空振りです。

ハクチョウも見当たりません。

夜明けの空が綺麗なので撮ってみました。湖面に水鳥がいないのが淋しい。

次いで少し北上して釧路川の河畔に出ましたが、ここも樹氷がほとんど見当たりません。去年は両岸の樹木が真っ白になっており、流れる川にも上流から氷塊が次々押し寄せて、河畔にぶつかるたびに、どすん、どすんと鈍い音を立てていました。
どうやら今年の2月は、1月にかなり冷え込んだ分、冷え込みは鈍いようです。それでも写友は樹氷撮影があきらめきれず、川湯温泉の源泉に行って、樹氷を撮る算段をしています。源泉から湧き上がる湯気が急速に冷却され、周辺の樹木に樹氷となって張り付くからです。

途中コッタロ湿原で撮影、鶴は見当たりませんでした。去年あれだけ見かけた鹿も見かけません。
しかしながら、川湯温泉に行っては見たものの、確かに源泉から湯気が湧き上がっているものの、周辺を見渡しても一向に樹氷は見当たりませんでした。ということで樹氷撮影をあきらめて、屈斜路湖半が見渡せる藻琴山展望台を目指します。途中硫黄山を過ぎたあたりからところどころに綺麗な樹氷林が見えてきました。

川湯温泉の硫黄山を振り返ると、噴煙なのかモヤなのか判別できませんが、幻想的な光景が広がっていました。

松林をバックにすると、白樺の樹氷が綺麗に浮かび上がってくる。

なんの木であろうか、くるくると渦巻のような…
白樺の樹氷林を後に、屈斜路湖を一望できる藻琴山展望台にむかいます。さらにこの道道102号線を北上すると、芝桜で有名な東藻琴(現大空町)に至ります。

ワイドレンズで見ると…

湖の中央部に中島がある。

ここが藻琴山駐車場公園。

湖とはほぼ反対方向には標津岳他1000m級の山々が連なっています。
次は、湖畔の近くまでおります。途中砂湯を経由して和琴半島に入ります。屈斜路湖半はほとんどが結氷していますが。砂湯など湖岸の温泉が噴き出しているあたりは結氷しておらず、ハクチョウが集まってきます。砂湯の駐車場には大型バスが何台も停車しており、中国(台湾?)人らしき観光客が大勢来ております。ハクチョウをバックに記念写真を撮っては、急ぎ足でバスに駆け込んでいきます。ここ砂湯では、撮るものも少なく、次に池の湯に向かいます。ここは大型バスは来ませんが、レンタカーなどでやって来た中国人グループが数組、ハクチョウを撮影していました。

15㎜対角魚眼レンズでデフォルメされています。左端のほうにお湯の湧き出し口があって、足湯が出来るようになっています。

中国人カメラマンが狙っている先は?真ん中のOLYMPUS PENを持っている女性が笑っています。

狙った先は、彼らのツアーガイドの男性のサングラスでした。最初に写友のY氏がお願いして、魚眼レンズを目の前にかざしたために、周囲が大笑いしたんです。
池の湯を後にして和琴半島に車を乗り入れます。ここは湖畔の近くで浅い湖底からプクプクと湯が噴き出してくるために、夜間冷やされて周囲が凍ると面白い形の薄氷が出来ます。また湖面はほぼ結氷して、その氷の上に数cmの雪が積もっています。その雪が反射していて、しかも7色に反射しています。

探せばいくらでも不思議な形の氷が見られそうです。

画像を上下反転してみました。

通常の撮影です。画面全体が白いのでやや露出不足になりました。雪面一面7色に輝いています。これをさらに-補正すると魚力例に輝くのではないでしょうか?

同じ被写体を、-2補正して撮ってみました。まるで砂の中に宝石を混ぜたような感じがします。もう一枚さらに-補正すると…

まるで夜空の星を見ているような気分になります。
ここで屈斜路湖の撮影を終えると昼になりました。コンビニの弁当で昼食を済ませ、いったん阿寒の国際タンチョウセンターに向かいます。上手くいけば午後の給餌時間に間に合います。一日に一回ウグイやフナなどの生餌を与えるのです。その生餌を巡って、丹頂鶴とオジロワシが猛烈なバトルを繰り広げることがあります。そこを狙って写真に収めようと、ときには外国からもカメラマンがやってきます。
この後、阿寒丹頂自然公園にも行ってきましたが、これはという写真は撮れませんでした。今日の最終目的である釧路川河口の夕日を撮ることにします。久寿里橋河畔の空き地に車を駐車させ、幣舞橋方面を見ると、空が徐々にが赤く染まって来ました。川には砕けた氷がたくさん漂っておりますが、満ち潮なのでしょうか、河口から上流に向かって氷が逆流しています。

河畔の水位が上がって、上流(右手)に向かって氷が流れています。

久寿里橋の赤い橋げたが夕陽に染まって、なお赤くなってきました。

久寿里橋のたもとから幣舞橋方面を見る。

ズームレンズで切り取ってみると、河畔の街路灯に夕日が反射してまるで灯がともったようにも見えます。乙女の像が2基綺麗に見えます。

どうやら日は沈んだようです。
さて、このところの気温の緩みから細岡展望台の樹氷林は望めそうにもありません。一応3日目の早朝も予備日としておりましたが、朝早く出発しても不可であれば、一層のこと午前7時からの朝食を取った後、検討することにしました。(3日目に続きます)
写真を始めてから、周囲に目が向くようになり、美しいものを美しいと感じるようになりました。
人間の感覚なんて、その立場で変化するものなのですね。
国道の丹頂鶴の件もうしばしお待ちを…
真っ直ぐ伸びた道路の先の靄っうのが、雰囲気を盛り上げてくれますね。
辿った道が、日常から、幻想の白銀の世界を行く。
いいなあ(^_^)
真冬は行くことができない場所と思っていた風景を
見ることができました。
運転がたいへんだったでしょうね~
参考になりました。
釧路川の夕陽と蓮氷の遡るのは初めての体験で見事な光景でした。
釧路湿原の樹氷は見事で、かつて勤務していた折には全く気が付きませんでした。もっと早く写真をやっていればと後悔しても後の祭りですね。