9月中旬以降三日と晴天の続かない天気に多少うんざりしていました。中旬には、TVで大雪山の黒岳で紅葉が始まったというニュースが流れ、直後には初雪が降ったというニュースも流れました。ここ数年紅葉の旭岳を写友と撮りに行っておりますが、なんせ晴天が続かないもので…今年は無理かもしれないと思っていました。ところが、20日(金曜)札幌でオータムフェストを撮影中に、写友の嵯峨氏から、9月二度目の3連休の22日(日曜)、23日(祭日)が絶好の好天、富良野・美瑛と旭岳の撮影に行こうとの誘いがあり、即OK。
22日(日曜)は富良野・美瑛で撮影し、富良野市内で1泊。翌日23日(祭日)に旭岳に登るという予定です。シルバーウィークにぶつかり、しかも観光客の多く訪れるシーズン、それが多少気がかりですが、メインの国道237号線(通称「富良野花人街道」)を走らずに、並行して走る道道を走ればすいすい走れます。
と言うことで、当日はフォートピアのメンバー4人で、少し遅めの午前6時に小樽を出発です。高速道央道を三笠で降り、富良野市に向かいます。途中三笠幾春別の奔別炭鉱跡地で開催中のアートプロジェクトを見て行こうということになりました。現地に着くと、開始時間が午前10時からとなっていて、車両はもちろん人の出入りも、ロープが張られ近寄ることが出来ません。再び道道に戻り富良野を目指します。富良野市内には入らずに、脇道の道道や農道を走ります。丘陵地帯は今が農作物の収穫時期。農家の方々が忙しそうに働いています。
広葉樹が一部黄色くなってきました。トラクターがひっきりなしに大地を移動しています。
収穫の終わった畑でしょうか、牧草地でしょうか、まさに大地から雲が湧き立つような光景です。
イモ畑は収穫の真っ最中。
ふらふらと農道をあちこち進むうちに上富良野町の千望峠に来たようです。展望台に上がってみますが…景色は今一つ。次どこに進もうか案内地図を見ている写友たち。
展望台の横に赤い実の木を見つけました。近寄ってみると、姫リンゴの木です。たわわに実り、周囲にたくさん小粒のリンゴが落ちています。
枝から数個頂いて食べてみると…酸っぱいけれども確かにリンゴの味がします。でも腹の足しにはなりませんね。
国道を避けてさらに農道を進むと、突然大地に裂け目が見えてきました。数日前に富良野・美瑛を襲った豪雨の爪痕です。富良野・美瑛の丘陵地帯は、もともとあった山を切り崩し、森を切り開いて人工的に作られた農地なのです。そのために豪雨などに弱く、農地の栄養分がすべて、この写真のように洗い流されてしまうのです。
さらに農道を進むと、丘陵の真ん中に二本の大きな木が見えました。上空には風が強いせいなのか、大きな雲が流れてゆき、丘は日がさしたり、曇ったりまだら模様にもなります。
ときにはこのようなまだら模様が出来たり…
しばらく進むと、もうすでに美瑛町に入ったのでしょうか、道の両側に車がたくさん駐車しています。車を降りた観光客が遠方の一点を見つめています。そうです、テレビコマーシャルで一躍有名となった「嵐の5本の木」だったのです。
こう見ても特別どうってことのない木ですが…、5本の木までは道路がついておりません。もちろん畑の中は立ち入り禁止です。
さらに先に進むと遠方に赤いじゅうたんのようにも見える花畑が見えてきました。いったん国道に出ると目の前に神野ファームがあります。赤く見えたのは神野ファームのサルビアの花だったのです。と言うことは上富良野町のはずれで、美瑛の近くに来ていることになります。いったん神野ファームの駐車場に車を止めますが、やはり3連休、ものすごい数の観光客が来ております。
赤い花がサルビア、紫色の花がラベンダー、黄色はわかりません。
5人組の若い女性たちと出会いました。いろんなポーズを取ってくれました。東京と札幌から合流したお友達だそうです。
この後彼女たちは後ろに見える建物まで行き、丘の頂上で交互に記念写真を撮っているようです。時折こちらの方を向いて手を振っています。なるほど、全員揃ったところで撮ってほしいという意味らしいことが分かりました。早速丘の上に行くと案の定、ジャンプするので撮影してほしいとのこと。デジカメとスマホを預かり二度三度と飛び上がってもらいました。物は次いでです。我々のカメラでも撮影したい旨告げると、即OK。結局彼女たち7-8回ジャンプしました。お疲れ様。メールアドレスを交換し、後日画像を送信することを約束しました。
全員揃って高くジャンプするのは難しく…お疲れ様でした。
写友全員本日最高のカットが撮れたと、ホクホク顔、それに気をよくして国道を北進(旭川方向)、ぜるぶの丘に来ました。まずはここで腹ごしらえして午後はパッチワークの丘や、北瑛を撮影しようということになりました。ぜるぶの丘の駐車場はほぼ満杯、運よく出た車のあとに即駐車します。ところがレストランは満席、メニューにも品切れマークが入って、一番早くできるものでも30分待ちとのこと。
駐車場から一台のバイクが出てゆきます。背中まで黒髪を伸ばした女性ライダー、しかもハーレーダビッドソンにまたがっている。爆音を残して出て行ってしまいました。
ここはいったん美瑛駅隣の道の駅「丘のくら」に向かうことにします。ところがここも観光客で一杯。併設のホテルの飲食コーナーも食事は品切れで飲み物だけしか扱っておりません。以前入ったことのある、駅前通りの「ラーメンの店麦の丘」に入りました。ここ麦の丘は、地元でも評判の美味しいラーメンの店として有名です。
食後は北瑛方面に向かいますが、時折自転車レーサーとすれ違います。確か、ツールド北海道は9月18日に終わったはずです。それにすれ違うレーサーにしても、周囲の風景を楽しみながら走っているようにも見えます。美瑛の丘を巡る自転車関係のイベントが行われているのかもしれません。
北瑛「親子の木」のある付近を走る選手。
セブンスターの木のあるあたり。白樺並木の奥にセブンスターの木がある。割とゆっくり周囲の風景を眺めながら走っている。
集団がやってきましたが、カメラマンに向かってVサインや、両手を振って挨拶する選手もいます。皆さんリラックスしながら走っている。
さて北瑛をあとにして、マイルドセブンの丘を回り、三愛の丘に向かいます。
マイルドセブンの丘で撮りましたが、ほぼ逆光状態なので、畑と松林が黒くつぶれてしまいました。そこでPhotoshopCSの機能を使い、HDR風に仕上げてみました。手前の畑にグリーン色が出てきましたが…
太陽の光条がどうも不規則で、多少歪んでいます。本来ならば、絞りの羽の枚数が奇数であれば、その倍の光条が出るのですが…。そうなんです、この15㎜対角魚眼レンズは、今年2月に糠平湖で「キノコ氷」を撮影中に、転んで氷にレンズをしたたか打ちつけてしまいました。レンズフードがぐんにゃり。帰宅後ペンチでフードを無理やり補正しましたが、光軸がずれたか、絞りの羽に異常をきたしたか、いずれにしても修理が必要かもしれません。
三愛の丘では4人組が景色を眺めています。声をかけて…
後ろ向きのまま飛び上がってもらいました。よく見ると、立ち入り禁止の看板が人物と重なって、看板が邪魔でした。
さらに千代田の丘に回り…、ところどころ画面が光っているのは、トンボの翅に陽が反射したためなんです。無数のトンボが秋を楽しむかのように飛び回っていました。
赤い屋根に夕日が当たれば最高なんですが…
漆の葉でしょうか、真っ赤に染まって、秋を感じます。
美しい美瑛の丘に見とれているうちに日はどんどん西に傾き始めました。あと15分もすれば丘の向こうに日が沈んでしまいます。さて本日の夕景をどこで撮影するか…、そうです、近くにクリスマスツリーの木があります。急いで車を走らせると既に、10台ほどが道路脇に駐車中で、大勢のカメラマンがツリーの木と夕陽を狙っています。
写友3人もこの中におります。
普通に撮影すると、畑の部分と空の夕日の部分で輝度差が大きくなってこのような中途半端な画像になってしまいます。ここでHDR機能内蔵カメラの出番です。
CASIO EXILIM Z3000の出番です。HDR ART+3ですと、ちょいドラマチック過ぎたかな。
ここで本日の撮影を切り上げ、富良野のホテルに直行です。明日23日(祭日)は、午前4時半にホテルを出て、旭岳ロープウェー山麓駅の始発(午前6:00発)に乗る予定です。連休と観光シーズンで駐車場やロープウェーの混雑が予想されるからです。旭岳については、次回(10月4日)または次々回(10月8日)のブログに掲載を予定しています。
22日(日曜)は富良野・美瑛で撮影し、富良野市内で1泊。翌日23日(祭日)に旭岳に登るという予定です。シルバーウィークにぶつかり、しかも観光客の多く訪れるシーズン、それが多少気がかりですが、メインの国道237号線(通称「富良野花人街道」)を走らずに、並行して走る道道を走ればすいすい走れます。
と言うことで、当日はフォートピアのメンバー4人で、少し遅めの午前6時に小樽を出発です。高速道央道を三笠で降り、富良野市に向かいます。途中三笠幾春別の奔別炭鉱跡地で開催中のアートプロジェクトを見て行こうということになりました。現地に着くと、開始時間が午前10時からとなっていて、車両はもちろん人の出入りも、ロープが張られ近寄ることが出来ません。再び道道に戻り富良野を目指します。富良野市内には入らずに、脇道の道道や農道を走ります。丘陵地帯は今が農作物の収穫時期。農家の方々が忙しそうに働いています。
広葉樹が一部黄色くなってきました。トラクターがひっきりなしに大地を移動しています。
収穫の終わった畑でしょうか、牧草地でしょうか、まさに大地から雲が湧き立つような光景です。
イモ畑は収穫の真っ最中。
ふらふらと農道をあちこち進むうちに上富良野町の千望峠に来たようです。展望台に上がってみますが…景色は今一つ。次どこに進もうか案内地図を見ている写友たち。
展望台の横に赤い実の木を見つけました。近寄ってみると、姫リンゴの木です。たわわに実り、周囲にたくさん小粒のリンゴが落ちています。
枝から数個頂いて食べてみると…酸っぱいけれども確かにリンゴの味がします。でも腹の足しにはなりませんね。
国道を避けてさらに農道を進むと、突然大地に裂け目が見えてきました。数日前に富良野・美瑛を襲った豪雨の爪痕です。富良野・美瑛の丘陵地帯は、もともとあった山を切り崩し、森を切り開いて人工的に作られた農地なのです。そのために豪雨などに弱く、農地の栄養分がすべて、この写真のように洗い流されてしまうのです。
さらに農道を進むと、丘陵の真ん中に二本の大きな木が見えました。上空には風が強いせいなのか、大きな雲が流れてゆき、丘は日がさしたり、曇ったりまだら模様にもなります。
ときにはこのようなまだら模様が出来たり…
しばらく進むと、もうすでに美瑛町に入ったのでしょうか、道の両側に車がたくさん駐車しています。車を降りた観光客が遠方の一点を見つめています。そうです、テレビコマーシャルで一躍有名となった「嵐の5本の木」だったのです。
こう見ても特別どうってことのない木ですが…、5本の木までは道路がついておりません。もちろん畑の中は立ち入り禁止です。
さらに先に進むと遠方に赤いじゅうたんのようにも見える花畑が見えてきました。いったん国道に出ると目の前に神野ファームがあります。赤く見えたのは神野ファームのサルビアの花だったのです。と言うことは上富良野町のはずれで、美瑛の近くに来ていることになります。いったん神野ファームの駐車場に車を止めますが、やはり3連休、ものすごい数の観光客が来ております。
赤い花がサルビア、紫色の花がラベンダー、黄色はわかりません。
5人組の若い女性たちと出会いました。いろんなポーズを取ってくれました。東京と札幌から合流したお友達だそうです。
この後彼女たちは後ろに見える建物まで行き、丘の頂上で交互に記念写真を撮っているようです。時折こちらの方を向いて手を振っています。なるほど、全員揃ったところで撮ってほしいという意味らしいことが分かりました。早速丘の上に行くと案の定、ジャンプするので撮影してほしいとのこと。デジカメとスマホを預かり二度三度と飛び上がってもらいました。物は次いでです。我々のカメラでも撮影したい旨告げると、即OK。結局彼女たち7-8回ジャンプしました。お疲れ様。メールアドレスを交換し、後日画像を送信することを約束しました。
全員揃って高くジャンプするのは難しく…お疲れ様でした。
写友全員本日最高のカットが撮れたと、ホクホク顔、それに気をよくして国道を北進(旭川方向)、ぜるぶの丘に来ました。まずはここで腹ごしらえして午後はパッチワークの丘や、北瑛を撮影しようということになりました。ぜるぶの丘の駐車場はほぼ満杯、運よく出た車のあとに即駐車します。ところがレストランは満席、メニューにも品切れマークが入って、一番早くできるものでも30分待ちとのこと。
駐車場から一台のバイクが出てゆきます。背中まで黒髪を伸ばした女性ライダー、しかもハーレーダビッドソンにまたがっている。爆音を残して出て行ってしまいました。
ここはいったん美瑛駅隣の道の駅「丘のくら」に向かうことにします。ところがここも観光客で一杯。併設のホテルの飲食コーナーも食事は品切れで飲み物だけしか扱っておりません。以前入ったことのある、駅前通りの「ラーメンの店麦の丘」に入りました。ここ麦の丘は、地元でも評判の美味しいラーメンの店として有名です。
食後は北瑛方面に向かいますが、時折自転車レーサーとすれ違います。確か、ツールド北海道は9月18日に終わったはずです。それにすれ違うレーサーにしても、周囲の風景を楽しみながら走っているようにも見えます。美瑛の丘を巡る自転車関係のイベントが行われているのかもしれません。
北瑛「親子の木」のある付近を走る選手。
セブンスターの木のあるあたり。白樺並木の奥にセブンスターの木がある。割とゆっくり周囲の風景を眺めながら走っている。
集団がやってきましたが、カメラマンに向かってVサインや、両手を振って挨拶する選手もいます。皆さんリラックスしながら走っている。
さて北瑛をあとにして、マイルドセブンの丘を回り、三愛の丘に向かいます。
マイルドセブンの丘で撮りましたが、ほぼ逆光状態なので、畑と松林が黒くつぶれてしまいました。そこでPhotoshopCSの機能を使い、HDR風に仕上げてみました。手前の畑にグリーン色が出てきましたが…
太陽の光条がどうも不規則で、多少歪んでいます。本来ならば、絞りの羽の枚数が奇数であれば、その倍の光条が出るのですが…。そうなんです、この15㎜対角魚眼レンズは、今年2月に糠平湖で「キノコ氷」を撮影中に、転んで氷にレンズをしたたか打ちつけてしまいました。レンズフードがぐんにゃり。帰宅後ペンチでフードを無理やり補正しましたが、光軸がずれたか、絞りの羽に異常をきたしたか、いずれにしても修理が必要かもしれません。
三愛の丘では4人組が景色を眺めています。声をかけて…
後ろ向きのまま飛び上がってもらいました。よく見ると、立ち入り禁止の看板が人物と重なって、看板が邪魔でした。
さらに千代田の丘に回り…、ところどころ画面が光っているのは、トンボの翅に陽が反射したためなんです。無数のトンボが秋を楽しむかのように飛び回っていました。
赤い屋根に夕日が当たれば最高なんですが…
漆の葉でしょうか、真っ赤に染まって、秋を感じます。
美しい美瑛の丘に見とれているうちに日はどんどん西に傾き始めました。あと15分もすれば丘の向こうに日が沈んでしまいます。さて本日の夕景をどこで撮影するか…、そうです、近くにクリスマスツリーの木があります。急いで車を走らせると既に、10台ほどが道路脇に駐車中で、大勢のカメラマンがツリーの木と夕陽を狙っています。
写友3人もこの中におります。
普通に撮影すると、畑の部分と空の夕日の部分で輝度差が大きくなってこのような中途半端な画像になってしまいます。ここでHDR機能内蔵カメラの出番です。
CASIO EXILIM Z3000の出番です。HDR ART+3ですと、ちょいドラマチック過ぎたかな。
ここで本日の撮影を切り上げ、富良野のホテルに直行です。明日23日(祭日)は、午前4時半にホテルを出て、旭岳ロープウェー山麓駅の始発(午前6:00発)に乗る予定です。連休と観光シーズンで駐車場やロープウェーの混雑が予想されるからです。旭岳については、次回(10月4日)または次々回(10月8日)のブログに掲載を予定しています。
クリスマスツリーの木での夕陽は参考になりました。
さり気なく一味違う素晴らしいブログに魅入り感銘を受け考え新たな気持ちです。
新聞記事見ました。でかでかと載っており、小樽市民に大きくアピールできましたね。おめでとうございます。
道新月曜夕刊のフォトより、何十倍ものアピール、ついにyotuti大先生と呼ばれるのでは?
森が邪魔してあの時間では無理かも…
クリスマスツリーの木は…コンデジのHDRで、お遊びですね。
拝見いたしましたが、
いっしょに行って来られましたか。
とてもいいフォトばかりでうらやましいこと。
これだから北海道にお住いのみなさんが、
それはほんと、羨ましくなります。
でもこうして1枚づつゆっくりと、
記事と共に見せて頂いて有難く思います。
何故ならば、私が北海道に、
行き始めたきっかけは、あの前田真三さんの、
アルバムに魅せられてからでしたから、
いったいどのくらい富良野と、
美瑛に行ったことでしょう。
もうゆうに20回は越えているはずです。
またこの続きが楽しみです。
嵯峨さんも、鹿戸(FBではyotuti)さんも、同じフォートピアと言うサークルに属し、年間10回ほど撮影ツアー(ニセコ、富良野、旭岳、函館、釧路ほか)に一緒に行っております。
元プロの運転手がいて、道内のことが詳しいので助かっています。
これからも、少しでも喜んでいただけるようなブログに努めますので…コメント誠にありがとうございます。