例年9月の秋分の日前後に、旭岳の紅葉の撮影に行っております。今年も写友たちの間で、早くから撮影ツアーの話が出ておりました。旭岳は秋分の日前後に初雪が降ることが多く、今年も期待していましたが、なんと例年より1週間も早く、9月の16日に初雪が降ってしまいました。紅葉も予想以上に早く進み、しかも例年以上にきれいな紅葉だと、TV等で放映されました。そういう報道にあせって、撮影ツアーの日程を決めようとしましたが、肝心のビジネスホテルがどこもふさがって取れません。やむなくホテルの手配が出来る連休後の24-25日にセットしました。
大まかなスケジュールでは、小樽~三笠~富良野・美瑛~旭川泊~旭岳~美瑛・富良野~小樽と言うルートです。当日24日は、午前6時半に小樽を出て、札幌の写友を拾って高速に乗る予定です。ところが、高速に乗ったものの、札幌インターで旭川方面に入らず、直進してしまいました。気が付けば、北広島を過ぎて輪厚のパーキングエリアでした。今更三笠方面に高速を乗り換えるわけにもゆかず、次の恵庭インターで降りて、夕張に向かうことにしました。ひょっとして夕張の紅葉が撮れるかもしれないという期待を抱いて…それにしてもお粗末なことで、反省しきり。
話しは戻って、天気予報では、24日は雨のち曇りの、撮影には不向きな予報でした。ところが、札樽国道を走っているさいも、予報に反して青空が出ていました。しかも、秋特有の流れ雲があちこちに出て、絶え間なく形が変化しています。
札樽道を走っていると、石狩湾にこのような雲が現れました。
張碓町の恵比須岩あたりにもこのような流れ雲が…数分で形を変えていきます。
今日は紅葉よりも、妖雲、変雲に恵まれる日かも知れないと多少期待を持ちました。さて高速を恵庭インターで降りて、とにかく夕張紅葉山方面に向かいます。千歳郊外の田園地帯をしばらく走ると、やはり、刻々と変化する雲が気にかかります。道端に車を止めて数カット撮りました。
青い空に、刻々変化する妖雲。ワイドレンズでもカバーしきれないほどの広がりです。
道端の薄紫の雑草が目に留まりました。キク科の花でしょうか?
左側の畑は豆畑ですが…枯れて赤茶けてます。
一旦車は274号線に出ます。この国道は、夕張紅葉山から先、穂別国道、日勝国道と呼ばれ、冬場は難所と言われる日勝峠を経て十勝・帯広に出ます。現在は274号線に沿うように高速道路が出来たので、日勝峠の難所を通る車も減ったようです。話は、元に戻して、三川と夕張紅葉山の間に「滝の上公園」があります。ここには川の浸食で出来た「千鳥ヶ滝」や北海道炭鉱遺産に指定されている「滝の上発電所」などがあります。また紅葉の撮影スポットにもなっています。
川に架かる橋から千鳥ヶ滝の全貌を見ると、川が岩の上を何本にも別れながら流れ落ちています。
橋のさらに先からみると、数段になって流れ落ちる、豪快な様子が見て取れます。
橋を渡り切ってさらに奥に進むと再度橋に出ます。この辺りは紅葉が進んで、逆光に照らされて、とても美しく見えます。
もみじの黄色い葉が輝いて見えました。
ひょいと空を見ると、またまた不思議な雲が見えます。
こちらの雲は、竜が飛んでいるようにも見えます。
川の下流(奥の方)に橋が見えますが、あそこまで行って、再び戻ってきました。空の雲もまた違った形になりました。
いつまで見ても、飽きないほど変化しますが、さらに先に進んでシューパロダム湖(大夕張ダム)に行くことにします。シューパロダムは、夕張川をせき止めた人造湖ですが、近年周辺市町村の農業用をはじめとする水需要の増加で、さらに下流に堰を作り、シューパロダム湖の水面を13mほどかさ上げすることになりました。国道の付け替え工事や、ダム湖をまたいでいた旧夕張森林鉄道の鉄橋(三弦橋)等がこの春にすべて水没してしまいました。
シューパロ湖周辺は紅葉がかなり進んでいます。右下の旧国道452号線も水没しつつあります。
ダムの水面かさ上げで、下半身ダムに埋まった木々が紅葉しています。まさに水中に咲く花と言った感じ。
新しくできた橋と、水中に咲く花、
水中に浮かぶ紅葉、と言ったほうがいいかも…
左にぽつんと見えるのは、釣り人ですが、少し遠すぎましたね。
時間とともにシューパロ湖上空にかかる雲も、妖雲から凡雲になりつつあります。
パノラマで写しとめてみましたが、空の青さに引きずられ、樹木の色が出ていません。
シューパロ湖周辺はすっかり秋の装いになっています。ダム湖に沈みつつあるこれらの樹木も、数年後には枯れ果ててしまい再び色づくことはないのかもしれません。少しばかり惜しい気もしますが、逆に見れば今が撮りどき、再び見られない絶景を写し止めるチャンスかもしれません。高速道路を間違わずに、まっすぐ三笠方面に抜けていれば、出逢わなかった光景、ミスしたことに感謝。だから写真をやめられないのかも…
国道452号線を北進して桂沢湖方面へ、そして富良野方面に向かうことにします。道端のすすきも輝いています。
富良野方面と国道が交わる付近の桂沢湖上空には、これまた奇妙な雲が出ていました。
さて、今回の撮影ツアーの後半、富良野・美瑛、旭岳については後日紹介いたします。
フォトコンテストは、よく入選していますが…どういう作品が入選するか、一口で言うと、人が感動する写真、その人を惹きつける作品などでしょうか。
人を魅了する作品とは…話せば長くなりそうなので、いずれ機会を見て…絵画と同じで、3分割法、遠近法、左右のバランス等々写真講座でまず習います。
一度、写真関係の文化講座を覗いてみるのもいいかも、
大阪でもたまに綺麗な面白い雲があります。じっと見てしまいます、
フォトコンテストに何度か入選されていますんですもの、私の感想なんて、何でもないです・・・
とても素晴らしい、素敵な趣味(では、失礼かしら)ですわ。観る人の心を豊かに癒して頂けます。綺麗な景色に恵まれ幸せですね。
妖雲、変雲、などと呼んだのは、私が勝手にそうつけているだけです。
写真、お褒めいただきありがとうございます。フォトコンに応募する作品を作りたくて行くだけなんですがね、
地名も景色もきれいですね。
曇って二つとして同じ模様は無いですね。不思議な神秘的な映像ですね。妖雲と言うのですか・・・いいですね
北海道ならではの景色ですね。
8枚目の千鳥ヶ滝ですか、川の流れる水音が聞こえるようです
遠い所まで行かれ、美しい景色に見とられ撮影される魅力解るような気がします。いつまでも眺めていたいでしょうね。
そういう意味では、三弦橋と同じく、決定的写真をゲットできたことになります。
今日の紅葉撮影もよかったですね、ありがとうございました。
素晴らしいブログ拝見、モノクロもステキ。
雲もステキ。シューパロ湖もステキ。
ありがとうございます。