かねてより銭函に近い春香山の麓でアート作品の展示を行っていることは聞いておりました。写友のY氏が一昨年ブログで紹介しており、麓の自然林の中に、多種多様な芸術作品が並んでいて、目を見張りました。あいにく昨年は行けませんでしたが、今年こそは行って見ようと思っていたところ、Facebookでその様子が紹介されました。とても興味深く思い写友に相談したところ、、即撮影に行くことに決まりました。
なるべく人出の多いほうがいいのですが、あいにく9月のシルバーウィーク、14日~16日は天候が曇り・雨の予報。13日(金曜)がかろうじて晴れマークが出ています。ということでフォートピアのメンバー5人で、13日に撮影に行ってきました。小樽からは国道5号線を札幌方面に向かいます。銭函の街の手前、春香山オーンズスキー場の少し手前に「ハルカヤマ芸術要塞」の大きな看板がありました。車を所定の駐車場に止めて森の中を進むと「仮者小屋」と書かれた実行委員会の仮設事務所があります。「仮者…」にケモノとルビがふってあります。まさに森の中、ケモノ道がたくさんあります。
ここから顔を出したオジサンは、普通の方でした。
国道5号線と高速札樽道に挟まれた山林地帯に会場があります。
仮設事務所で会場マップとアーティスト(展示作家)の書かれた一覧表をいただきました。この芸術要塞は今回で三回目に当たり、65人の作家の常設展示12作品を含めて、77の作品が展示されています。道なき道(けもの道)にも展示され、廃墟となったホテルや同じく廃墟となったアトリエにも展示されています。すべてを紹介できませんので、目を引いた作品をいくつか紹介します。
まず目についたのがこの作品。白いパラソルに映り込んだ木陰と、傘に着いたピンクのリボンが蝶のようにも見えました。傘の下にはキューピー人形やミニカーがあったり、題名を見ると「ファーストシューズハルカに生まれてハルカに還る」(作品No.23)とありますが…意味がよくわかりません。
この作品の足元を見ると、カエルと鏡の切れ端があります。
どうやらこれは作品ではなさそうで、切り株に自然に生えた本物のキノコでした。
親子のようにも見えます。子供が大きくなった母親のお腹に手を添えて…と思ってよく見ると、子供の手の部分は枯れ木でした。それにしても「宙へ」(作品No.13)と題された不思議な作品。下の画像の一部を切り取ったものでした。
全体はこのように、木にアクリル板を貼り付けたものでした。
銀色のバルーンのように見えますが、作品を見る手前にある踏み台に上がると、文字の書かれているアクリル板越しにバルーンが見えます。
バルーンの後ろ側に回って、コンデジで自分撮り。何が何だかわからない?いいんです、それがアートなんです!
さらに奥に進むと、コンクリートの建物のがれきがあります。何でもホテルの廃墟らしいのですが、崩れるままになっており、一部は鉄骨がむき出しになっています。はてこんな林の奥に、ケモノ道の奥にホテルが?と疑問に思いましたが、いわゆるラブホテルであれば…納得です。
写友S氏がアングルを探しています。廃墟となったホテルの壁には黒のペイントで筋が描かれ、窓からは赤い紐がぶら下げられています。
蔦の張った痕のような筋は描かれたもの。石垣の壁は、元からあったものです。これもア~ト、あれもア~ト♪♪
横5mほどの看板には流れるような光跡が…題名は「sence」(作品No.60)とありますが、その意味するところは…?
上の画像の続きで、木をまたいで奥に伸びています。せっかくなら道に沿って、横に展示してほしいと思いました。そうすれば一目で見られるのに…
樹木の間に白い布があちこちに掛けられています。白い布に映し出された木の葉の影がとても美しく感じました。写友S氏も盛んにシャッターを切っています。
近くで見学者に説明していた製作者によれば、この白い布は「内包=風が繋ぐもの=」(作品No.47)という意味らしく、今日は風が吹かないのが残念ですと語っていました。製作者の意図するところとは違って、写真撮影する方は、樹木の隙間から差し込む日の光で出来た影が、アートに見えました。まぁ、アートなんて製作者の意図とは別に、見る側の解釈でいいのかもしれませんネ。さらに奥に進んで行くと、トレッキングを楽しんでいる一群と遭遇。彼ら彼女らもアートを眺めながら、森林浴を楽しんでいるようでした。
紅葉観賞にはやや早いですが、久しぶりの快晴。トレッキングンには最適。
外側から見ると、荷造り用のビニールテープで作られた小屋のようですが、中を覗いても…何も変わっていない。「白の間・黄の間」(作品No.44)と題されています。せっかくなら内部を流れるように撮影(瞬間ズーミング)してみました。
上の「白の間」と対になった作品の一部を切り取りました。
さて、実行委員会事務所ケモノ小屋から小樽寄りの部分については大方見ましたので、反対側(札幌より)の方向に移動します。最奥には「本郷新・旧アトリエ」とマップに載っていて、今は廃墟となったアトリエにもいくつかの作品があります。途中の道路わきに、樹木に布を巻きつけた作品がありました。
「布によるドローイング『結ぶー繋がる』」(作品No.30)とあります。樹木にカラフルな布を巻きつけただけですが…アートなんですね。
さて奥まったところにアトリエ自体は廃墟となっていて、建物の一部は床が抜けたり、天井が落ちたりしていますが、床に洗剤やぞうきんなどのバケツや、ガス湯沸かし器が今にも崩れそうな壁に張り付いていたりしていて、少し前までここで生活をしていた跡が感じられます。そんな廃屋の一部もアートになっています。
三人連れが入ってきました。床に点々と続く5㎝ほどの白い足跡。
足跡はボックスの壁にまで続いています。作品No.21「salon cojicaが、通常通り展示する」とあります。意味ですか?わかりません、足跡に聞いてください。
さて殆どの作品群を見てきましたので、一旦ケモノ小屋のある休憩所に向かいます。すでに撮影を終わった写友たちが集まっています。休憩所のところには、海の見えるテラスもあります。
立ち木を利用したテラス。イスとテーブルも設置されています。これは作品ではないようです。お客への眺望サービスです。
テラスから対岸の増毛方面を望むと…霞の中に暑寒別岳連峰がうっすらと見えます。
1杯100円のコーヒーを飲んで一服。
さてトイレで用を足して…奥を見るとドアがあります。
てっきりトイレのドアと思っていたら、なんとドラえもんの「どこでもドア」です。題名「ココロノドア」(作品No.36)
こちらのぎんぎらぎんが男子用トイレでした。これも作品ではないようです。
なんとトイレの中の壁には裸の美女が…なお右手の下に大きな穴の土管があってそこにジャーとします。なおこんな美しいヌード写真に出会ったのですから、壁が汚れていてはかわいそうです。ということでPCソフトでかなりシミと汚れをふき取りました。用を達してすっきり、今日の最高のアートに出会ってすっきり、心身ともにリフレッシュが出来ました。
なお、本展は10月5日(土曜)まで催されています。
なるべく人出の多いほうがいいのですが、あいにく9月のシルバーウィーク、14日~16日は天候が曇り・雨の予報。13日(金曜)がかろうじて晴れマークが出ています。ということでフォートピアのメンバー5人で、13日に撮影に行ってきました。小樽からは国道5号線を札幌方面に向かいます。銭函の街の手前、春香山オーンズスキー場の少し手前に「ハルカヤマ芸術要塞」の大きな看板がありました。車を所定の駐車場に止めて森の中を進むと「仮者小屋」と書かれた実行委員会の仮設事務所があります。「仮者…」にケモノとルビがふってあります。まさに森の中、ケモノ道がたくさんあります。
ここから顔を出したオジサンは、普通の方でした。
国道5号線と高速札樽道に挟まれた山林地帯に会場があります。
仮設事務所で会場マップとアーティスト(展示作家)の書かれた一覧表をいただきました。この芸術要塞は今回で三回目に当たり、65人の作家の常設展示12作品を含めて、77の作品が展示されています。道なき道(けもの道)にも展示され、廃墟となったホテルや同じく廃墟となったアトリエにも展示されています。すべてを紹介できませんので、目を引いた作品をいくつか紹介します。
まず目についたのがこの作品。白いパラソルに映り込んだ木陰と、傘に着いたピンクのリボンが蝶のようにも見えました。傘の下にはキューピー人形やミニカーがあったり、題名を見ると「ファーストシューズハルカに生まれてハルカに還る」(作品No.23)とありますが…意味がよくわかりません。
この作品の足元を見ると、カエルと鏡の切れ端があります。
どうやらこれは作品ではなさそうで、切り株に自然に生えた本物のキノコでした。
親子のようにも見えます。子供が大きくなった母親のお腹に手を添えて…と思ってよく見ると、子供の手の部分は枯れ木でした。それにしても「宙へ」(作品No.13)と題された不思議な作品。下の画像の一部を切り取ったものでした。
全体はこのように、木にアクリル板を貼り付けたものでした。
銀色のバルーンのように見えますが、作品を見る手前にある踏み台に上がると、文字の書かれているアクリル板越しにバルーンが見えます。
バルーンの後ろ側に回って、コンデジで自分撮り。何が何だかわからない?いいんです、それがアートなんです!
さらに奥に進むと、コンクリートの建物のがれきがあります。何でもホテルの廃墟らしいのですが、崩れるままになっており、一部は鉄骨がむき出しになっています。はてこんな林の奥に、ケモノ道の奥にホテルが?と疑問に思いましたが、いわゆるラブホテルであれば…納得です。
写友S氏がアングルを探しています。廃墟となったホテルの壁には黒のペイントで筋が描かれ、窓からは赤い紐がぶら下げられています。
蔦の張った痕のような筋は描かれたもの。石垣の壁は、元からあったものです。これもア~ト、あれもア~ト♪♪
横5mほどの看板には流れるような光跡が…題名は「sence」(作品No.60)とありますが、その意味するところは…?
上の画像の続きで、木をまたいで奥に伸びています。せっかくなら道に沿って、横に展示してほしいと思いました。そうすれば一目で見られるのに…
樹木の間に白い布があちこちに掛けられています。白い布に映し出された木の葉の影がとても美しく感じました。写友S氏も盛んにシャッターを切っています。
近くで見学者に説明していた製作者によれば、この白い布は「内包=風が繋ぐもの=」(作品No.47)という意味らしく、今日は風が吹かないのが残念ですと語っていました。製作者の意図するところとは違って、写真撮影する方は、樹木の隙間から差し込む日の光で出来た影が、アートに見えました。まぁ、アートなんて製作者の意図とは別に、見る側の解釈でいいのかもしれませんネ。さらに奥に進んで行くと、トレッキングを楽しんでいる一群と遭遇。彼ら彼女らもアートを眺めながら、森林浴を楽しんでいるようでした。
紅葉観賞にはやや早いですが、久しぶりの快晴。トレッキングンには最適。
外側から見ると、荷造り用のビニールテープで作られた小屋のようですが、中を覗いても…何も変わっていない。「白の間・黄の間」(作品No.44)と題されています。せっかくなら内部を流れるように撮影(瞬間ズーミング)してみました。
上の「白の間」と対になった作品の一部を切り取りました。
さて、実行委員会事務所ケモノ小屋から小樽寄りの部分については大方見ましたので、反対側(札幌より)の方向に移動します。最奥には「本郷新・旧アトリエ」とマップに載っていて、今は廃墟となったアトリエにもいくつかの作品があります。途中の道路わきに、樹木に布を巻きつけた作品がありました。
「布によるドローイング『結ぶー繋がる』」(作品No.30)とあります。樹木にカラフルな布を巻きつけただけですが…アートなんですね。
さて奥まったところにアトリエ自体は廃墟となっていて、建物の一部は床が抜けたり、天井が落ちたりしていますが、床に洗剤やぞうきんなどのバケツや、ガス湯沸かし器が今にも崩れそうな壁に張り付いていたりしていて、少し前までここで生活をしていた跡が感じられます。そんな廃屋の一部もアートになっています。
三人連れが入ってきました。床に点々と続く5㎝ほどの白い足跡。
足跡はボックスの壁にまで続いています。作品No.21「salon cojicaが、通常通り展示する」とあります。意味ですか?わかりません、足跡に聞いてください。
さて殆どの作品群を見てきましたので、一旦ケモノ小屋のある休憩所に向かいます。すでに撮影を終わった写友たちが集まっています。休憩所のところには、海の見えるテラスもあります。
立ち木を利用したテラス。イスとテーブルも設置されています。これは作品ではないようです。お客への眺望サービスです。
テラスから対岸の増毛方面を望むと…霞の中に暑寒別岳連峰がうっすらと見えます。
1杯100円のコーヒーを飲んで一服。
さてトイレで用を足して…奥を見るとドアがあります。
てっきりトイレのドアと思っていたら、なんとドラえもんの「どこでもドア」です。題名「ココロノドア」(作品No.36)
こちらのぎんぎらぎんが男子用トイレでした。これも作品ではないようです。
なんとトイレの中の壁には裸の美女が…なお右手の下に大きな穴の土管があってそこにジャーとします。なおこんな美しいヌード写真に出会ったのですから、壁が汚れていてはかわいそうです。ということでPCソフトでかなりシミと汚れをふき取りました。用を達してすっきり、今日の最高のアートに出会ってすっきり、心身ともにリフレッシュが出来ました。
なお、本展は10月5日(土曜)まで催されています。
これも目ざといY氏のキャラクターによるところが大でした。感謝、感謝。
豊友会の紅葉ツアーも楽しみです。よろしくお願いいたします。
22.23日の美瑛、旭岳等撮影ツアーお疲れさまでした。