■ バーナンキ劇場のフィナーレ ■
チャン チャラ チャン チャン チャン チャン チャン ・・・
ジャーーーーン、チュア ラ ラ ラ チャラ ラーーーン・・・
チョット だけよン~
アンタも好きねぇん~
チャララ チャラ ラーーン・・・
「ベン、何をしてるの?」
「ジャネット、引退前にちょっと話題をまこうかと思って。
ちょっとだけ、緩和を縮小してみたんだ。
100億ドル程度なら問題ないだろう。」
「でも、これからクリスマスよ。
こんな、サプライズ・プレゼントは嬉しく無いわ。」
「でも市場は折込済みだよ。
やはり皆の期待には応えないと、FRBと市場の信頼関係が崩れるよ。」
「まあ、相場は動いてこそ儲かるものね・・・」
「そうそう、皆にクリスマス・プレゼントするって約束しちゃったんだ」
「いつものメンバーね・・・」
「そうさ、最高のプレゼントさ」
「ベン、だけど、株式市場は大丈夫かしら?」
「皆は、落ちたら買いだと言っていたから、相場は崩れないさ」
「なら、いいけど・・・」
■ 意外にもテーパリングで値を上げた米株市場 ■
FRBがとうとう「テーパリング」の実行を表明しました。
来年1月からという予測が多かったので、意外でもあります、規模は国債買い入れを850億ドルから、750億ドルに縮小する程度で、観測気球としては妥当な規模だと思います。
ダウと外為市場は一瞬大きく反応しましたが、その後大きく反転しています。
これには驚きました。暴落とはならずとも、少し調整が入るかと思いましたが、まさか結果的に上昇に転じるとは・・・。今の米株市場は、ネガティブ要因も好材料と判断して値を上げて行きます。(恐ろしい・・)
緩和縮小規模が小規模だった為と報道されていますが、はたして真相やいかに。
■ 円キャリートレードの復活で、円安と実感無き景気回復の復活 ■
今後の注目は、米国債の金利が上昇するかどうかです。
米実体経済の回復は非常に緩やかで、今金利が上昇する事は好ましくありませんが、アメリカ経済は既に金融に支配されていますから、彼らが金利を欲するならば、金利上昇は容認されるのでしょう。
金利差が開けば、海外の資金がアメリカに集まって来ます。
問題は新興国が資金の逆流に耐えられるかという問題です。
そして、円キャリートレードの復活も注目されます。
FRB、ECBと緩和縮小に舵を切る中で、日銀だけは緩和拡大が期待されています。円が調達通貨となった場合、円安が進行して輸出企業の業績は改善しますが、輸入物価の値上がりは庶民の生活を直撃します。
再び、実感無き景気回復が始まりそうな予感がします。
これを日経新聞を始めとしたマスコミは、「景気回復」と煽るのでしょう。