■ 迷い込んだのは「くるりぱん」 ■
2月とはいえ晴れた日中には春の日差しを感じる土曜日、久しぶりにピストを持ち出して房総を目指します。鹿野山を宝竜寺口からタイムトライアルして、秋元口から国道410号線で久留里を目指します。峠越えの道はダンシングでグイグイ登れる気持ちの良い斜度。しばらく民家も無く、ちょっとした「山奥感」が楽しめます。
亀山湖との分岐を過ぎた辺りから、道は狭く、そして舗装も悪くなります。道に迷ったかと思い引き返そうかとしましたが、時折現われる標識は久留里を示しています。
だんだん不安になった頃に見覚えのある交差点に出ます。先日、上総アカデミーパークから鹿野山を目指そうとして道に迷って久留里に出てしまった時に通った交差点です。先日は交差点の左側、大江戸温泉物語の方から下って来ました。ここを右折すれば久留里の駅に出られます。
ハンドルを右に切る現われるのが、森の中のカフェ「くるりぱん」。
どうです、ここが千葉県である事を一瞬忘れてしまいそうな佇まい。
久留里でお蕎麦を食べようと思っていましたが、空腹MAXだったので「くるりぱん」でお昼にします。軽井沢にでも在りそうな「オシャレ」なお店に、派手なサイクルウエァーで汗だくのオヤジは似合いませんが、そこは勘弁していただくとして・・・。
敷地の中にはカフェとギャラリーが並んでいます。広いウッドデッキに白壁が眩しいシンプルな平屋。シンプルですが良い雰囲気です。
店の中は天井の無い空間。こちらも白壁に梁や柱の暗色がアクセントになっています。暖炉がおかれ、厨房からは温かな光が漏れて来ます。スタッフの方も上品で・・・ここ、表参道のカフェ?って感じ。
ランチのメニューは「本日のピザ(マリナーラかマルゲリータ)」、「ペンネのグラタン」などですが、林の中にあった石窯が気になったので、マルゲリータを注文します。
ピザが出て来るまでしばらく時間がありましたのが、窓からピザを焼く光景を眺めたり、近くの席のご婦人と話しをしながら待つ時間は楽しい。
そして出て来たピザは、モチモチのパリパリ。今日は石窯の調子が良くないと言っていましたが、どうして、とても美味しいピザでした。特にチーズの質が良いらしく、口に含むとトマトの香りと交わって、ハチミツの様な甘い香りが鼻をくすぐります。コーヒーとサラダが付いて1450円+税。
普段、海辺のお店で海鮮丼や寿司を食べる事の多い房総ライドですが、ネットで調べると山の中のカフェに良店が多いとか。そう言えば養老渓谷の「酪」も良い店だった。長狭街道の横根峠の辺りにも美味しそうなピザ屋があるなあ・・・。
「3月下旬の桜の頃は、愛宕山の桜並木が見頃ですよ」というので、是非その頃に又伺いたいと思います。カミサンも連れて来たいけど・・・久留里の駅から5km位離れているし、坂道だし・・・。
■ ピストで187km走り、1000m超を登った ■
本日はグルメ記事の様になっていますが、ギアー比3のピストで鹿野山までの往復。走行距離187kmはピストでの新記録。帰り道は坂道ばかりを選んだので、何気に獲得標高も1000m超え。
ところでピストは頭が疲れます。やはりギアー付きに比べて細かい挙動や、下り様で神経を使います。130km程度ならば、ギア付きより楽に走れますが、150kmを超えるとなると脳味噌がヤバくなる。
本日も自宅手前の5kmで脳味噌が限界を迎え、15分程、ホームセンターで買い物をして脳をリラックスさせなければ、残りの5kmを走り切る自信がありませんでした。特に暗くなってからは神経をすり減らします。
ただ、ピストが一時言われた様な危険な乗り物かと言えば、ブレーキ付きはむしろ安全です。なぜなら、下りでスピードの制約を受けるから。30kmを超えると制動時に体が前に飛ばされそうになるので、なるべく30kmを超えない速度でダウンヒルします。これは安全です。ロードのダウンヒルは見通しの良い下りは70km出てますから、転んだら大けが・・・。
さらに、ピストは急停車が苦手なので、普通に走っていても前後左右の確認を結構マメにしています。だから、国道を走っていても「ヒヤリ」とする事がロードよりも少ない。
・・・ただ・・・脳が疲れるんだよね・・・。