人力でGO

経済の最新情勢から、世界の裏側、そして大人の為のアニメ紹介まで、体当たりで挑むエンタテーメント・ブログ。

ふじあざみラインに沈む・・・激坂チャレンジ

2021-08-09 04:09:00 | 自転車/マラソン
 




緊急事態宣言の3連休初日、台風接近で天候は不安定ですが、自転車乗りの聖地の一つ、「ふじあざみライン」を登って来ました。

『弱虫ペダル』のインターハイのゴールを目指して、小野田坂道と真波山岳が熾烈な戦いを繰り広げた激坂コース。平均斜度10%、距離11.4kmのコースプロフィールに騙され易いのですが、途中馬返しの区間は最大斜度22%、平均斜度も15%は越えているでしょう。17%~20%の劇坂が繰り返し襲って来る凶悪な区間で、多くの自転車乗り達が脚を着き、或いは立ちごけし、或いはUターンを余儀なくされる。

登り切った人の多くも、道幅イッパイの蛇行しなければ登れない。(これとて切り返しで前輪が浮きそうになるので、それなりのテクニックが必要)

そんな激坂に55歳のメタボオヤジが挑みました。

今期アニメのオススメと最近ハマった漫画

2021-08-09 03:03:00 | マンガ
 

『かげきしょうじょ!!』より

今期アニメは殆ど観るものが無い。そんな中、唯一面白いのが『かげきしょうじょ!!』。白泉社だから『花とゆめ』に連載された作品と思いきや、元々は集英社の『ジャンプ改』に連載されていた作品というから驚きです。現在は白泉社の『MELODY』にて連先が継続されています。

宝塚と思しき歌劇団の要請学校に集う少女達の物語ですが、完全に王道少女漫画。但し、歌劇団の女子高が舞台ですから、教員以外は男性は日常からは排除されているので、「ゆり作品」という目で眺めれば『じゃんぷ改』での連載も分からなくもありません。

幼い時は歌舞伎役者になる事を夢見た、身長178cmの長身少女の「渡辺 さらさ」は、「オスカル様」になる事を目指して「紅華歌劇音楽学校」(宝塚以外の何物でも有りませんが)に入学します。同期にはアイドルグループを退団した人や、祖母も母も紅華の劇団員だった人など経歴も年齢も様々。上級生のきつい指導や、教師の導きによって彼女達は将来のスターとして育て行く。

往年の少女漫画の王道ストーリーですが、人物の造形や細かなエピソードは現代的です。連載開始が2012年ですから「最新」では在りませんが、女性が観ても、男性が観てもハマル!!



『六道の悪女たち』(ろくどうのおんなたち)

キャンプの夜は長い。テントに入ってやる事が無い・・・かと思いきや、BOOKWALKERで無料マンガを読み始めると止まらない。先日もオリンピックのロードレースを観る為に道志村のキャンプ場に泊まった折に、無料で10巻まで読めるので、ついつい読み始めて「激ハマリ」してしまいました。

六道君はヤンキー高校に通う気の弱いオタク。中学からの親友の「大佐」と「課長」と3人でヤンキーのクラスメートから虐げられる日々。そんな六道の元にある日、死んだ祖父から荷物が届く。家に代々伝わる陰陽師の巻物、それが光った時に六道の額に晴明桔梗の五芒星の紋様が浮かびます。

これで力を手に入れたと思い込んだ六道君はヤンキーに挑みますが瞬殺される。しかし、何故かヤンキーの連れの女が六道君を庇ってくれる。それからも、何故かヤンキー女(悪女)だけに好かれる彼は、とうとう最強・最凶のスケバンに惚れられてしまう。暴力だけの為に生きている「歩く破壊衝動」の様な悪女が、六道君の前では従順な子犬の様になってしまう。

それからも、一癖も二癖のある悪女達に好意を寄せられる六道君ですが、彼は陰陽道の力で好意を寄せられる事に甘んじる事は無い。彼は彼女達を更生させる為に、自らの信念を貫き、それが周囲のヤンキー達の心を掴む。

イヤー、ヤンキー漫画にこんなにドハマりするとは思いませんでした。基本的にはシチュエーションコメディーですが、「ヤンキーならではの勘違い」が笑いのツボをグイグイ押します。そして、一人の少年が成長するという王道少年漫画としての魅力に溢れています。『僕のヒーローアカデミア』にも通じる作品ですが、ヒーローよりもビランに近いヤンキー達の友情と情熱と愛の物語は、正統派ジャンプマンガよりも圧倒的に魅力的です。

ちなみに、「紙の本」で手元に置いておきたくて、ヤフオクで全巻ゲットしました。現在はカミサンが読んでます。「あなた、これ息子に読ませなくては!!」ってカミサンもハマりました。24巻から先になかなか進まないので「面白くなくなっちゃった?」って聞いたら、「終わっちゃうと寂しいから取ってある」って・・・。



『御手洗家炎上する』

書店に並んでいる時から気になる作品。これも無料で2巻まで読めました。

医者の御手洗家が火事で全焼します。火元は台所。原因は妻の火の消し忘れ。彼女は火事の責任を負って娘二人を連れて離婚して家を出ます。

そんな彼女の後釜に収まったのは、娘のクラスメイトの母親。人付き合いの苦手な医者の妻が、唯一親密に付き合っていたシングルマザーです。最初はほつれたカーデガンを着て、疲れた面持ちの友人は、だんだんと医者の妻に装いが似て来ます。そして、後妻として息子二人を連れて御手洗家に収まってしまう。

時は経ち、御手洗家を追われた長女も25歳になります。彼女は家政婦として、かつての実家である御手洗家に勤め始める・・・その目的は・・・母の座を奪った女から、かつて母のものであった品々を取り戻す事。そして、火事の真相を突き止める事。

ミステリーとしてゾクゾクする内容です。これも・・紙の本で揃るでしょう。ドラマ化が決定した田村由美の『ミステリーという勿れ』は、実はミステリーとしては相当に無理が在りますが、『御手洗家炎上する』はシンプルながらも「謎が謎を呼ぶ」ミステリーの王道。そして人の性(サガ)が恐ろしい。



緊急事態宣言で暇なお盆休みをお過ごしの皆さま、暇つぶしに如何でしょうか。