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若者よ、今が感染のチャンスだ・・・自然免疫ゲットだぜ!!

2021-08-11 02:34:00 | 新型コロナウイルス
 

■ 無症状や軽症の若者がPCR検査で陽性となる日本 ■

現在日本ではデルタ株の感染が拡大しています。デルタ株は排出するウイルス量が多く感染が拡大し易い。これはデルタ株が上気道で増殖し易い傾向がある為だと私は考えています。

従来の新型コロナウイルスは気管など、身体の奥で増殖する傾向があり、ウイルスの増殖がかなり進まないとウイルスの排出量は増えなかった。しかしデルタ株に感染した人の多くが感染初期に咽頭痛を訴えているので、デルタ株は咽頭や気道上部の粘膜内で増殖する傾向が強いのでしょう。結果的に排出されるウイルス量が従来株よりも80倍になる。

この為デルタ株は従来株よりも感染し易いのですが、決して全身のウイルス量が従来株に比べて多い訳では無いと私は考えています。単に喉の上の方でウイルスが増えるので、排出されるウイルスが従来株に比べて多いだけ。

結果として、感染は従来株に比べて拡大に広がり易く、スパイクタンパク質の一部が変異している為に、ワクチン接種者や、或いは知らず知らずのうちに新型コロナに感染していた多くの若者に再感染している。

尤も、世界で最もコロナ対策が緩い日本では、多くの人が従来株に弱く感染して免疫を獲得しています。感染によって獲得した自然免疫(T細胞免疫)は、ある程度の変異ウイルスに対して有効に働きますから、多くの日本人はデルタ株に感染しても「夏風邪」程度の症状しか出ません。

実際に私が知っている「クラスター」では、PCR陽性者のほとんどが無症状か、喉が痛い程度の症状しか出ていません。


■ 若い人の重症者が増えている? ■

健康な人がデルタ株に感染しても「夏風邪」程度の症状か、或いは無症状で終わります。

しかし、免疫の低下した人では、軽い肺炎などの症状まで進行しますし、従来株同様に重症化もします。40代、50代の方で酸素吸入が必要な中症2や、人工呼吸器が必要な重症になる方も当然居ます。特にデルタ株は感染力が強いので、今までコロナ感染していなかった「慎重な方」が感染するケースも多いでしょう。この様な人は免疫を獲得していませんから、中症、あるいは重症化する人も出て来ます。

一方、高齢者はほぼワクチン接種が完了しているので、しばらくの間は抗体がある程度働くか、或いは、ワクチン接種によって全身の免疫反応が活性化しているので、感染や重症化はある程度防がれています。

さらには、ワクチンは確実に新型コロナで重症化し易い「ハイリスクの方をワクチン死で淘汰」しているので、生き残った高齢者は重症化し難い。

結果的に、中症、重症患者の若者の比率は従来よりも高くなります。


東洋経済オンライン より

上のグラフは全国の重症者数と死亡者数の推移ですが、デルタ株の広がりにより重症者は増えていますが、死亡者はあまり増えていません。(これから増えるかも知れませんが)

これは、重症化すると亡くなり易い80才以上の高齢者の重症化がワクチンによって(免疫獲得とワクチン死によって)防がれているので、回復力のある若い重症患者が増えていると考える事が出来ます。


■ 若い方はワクチンよりも感染した方が良い ■

新型コロナウイルスは「風邪の一種」ですから、一度感染してもウイルスが変異すれば再び感染します。しかし、感染によって獲得した免疫(多くの場合は細胞免疫)は、ある程度の変異に柔軟に対応するので、症状は「風邪程度」以上になる事は殆どありません。

一方、ワクチンは未だに2年前の株を元にデザインされているので、最新のデルタ株やラムダ株への効果は高くありません。CDCはミネソタの集団感染を調査して、ワクチン接種者も非接種者と同等にデルタ株には感染し、排出するウイルス量も同程度と発表しています。

感染のよって得られる抗体は「非特異抗体」で、ある程度の変異には有効に働きます。さらに感染によって細胞免疫(T細胞免疫)も獲得できます。

一方、ワクチンのよって得られる免疫は「特異抗体」で、変異株にはあまり有効ではありません。さらに細胞免疫を獲得出来ないので、粘膜感染を防ぐ事が出来ません。インフルエンザに感染した事が無く、インフルエンザワクチンを毎年接種する人が、毎年インフルエンザに感染するのはこの為です。感染しても中途半端な免疫しか獲得できないのです。

ですから、新型コロナワクチンを接種していない健康な人達は、デルタ株が猛威を振るう今こそ感染して免疫を獲得するチャンスです。多くの人が感染しているので「仕方ない」で済まされるでしょうし・・・、お盆休みで「感染バレ」する危険性も少ない・・・・。


ちなみに新型コロナウイルスに掛かって入院した人の医療費の請求が話題になっています。救急車で搬送され9日間病院に入院、その後ホテルに滞在されて方ですが、9日間の治療費が55万円。複数回のPCR検査や、レントゲン検査費用が相当に高額になる様です。


55万円の内、自己負担は3割の17万円で、これは一時的に払わなければいけません。その後、申請すれば17万は国から支払われますが、自治体によっては、所得の高い人は2万円程度の自己負担が生じる様です。・・・・新型コロナに感染する前には、きちんと貯金が必要ですね。



PCR検査を中止する国々・・・

2021-08-11 01:21:00 | 新型コロナウイルス
 

■ covid-19は存在する ■

陰謀論者の中には、未だに「新型コロナウイルスは存在しない」と主張する方も居る。しかし、アメリカの昨年1月から10月の超過死亡は30万人程度で、その2/3は新型コロナウイルスによる死者とされています。

アメリカはPCR検査のCt値40としていましたが、これは多くの擬陽性を生むとしてファウチ教授ですらCt値35を推奨していました。NYタイムスの記事によると、Ct値40で陽性と判断された人の50%は
Ct値35で陰性となり、Ct値30回では90%が陰性となります。

マサチューセッツ州、ミューヨーク州、ネバダ州の政府と専門家の調査によると「Ct値40で陽性とされた人の90%はウイルスを保有していなかった」という結果が出ています。

アメリカを始め日本でも死亡した人がPCR検査が陽性であれば「コロナ死」として報告されます。しかしアメリカや日本が昨年まで採用していたCt値40のPCR検査では、「コロナ死」の90%が実際には新型コロナウイルスに感染していなかった可能性も有ります。

これをして「新型コロナウイルスは存在しない」と結論付けるのは早計で、実際に欧米諸国では新型コロナウイルスの感染症状の患者は大勢存在したし、超過死亡も大幅に上昇しています。

■ 今年末でPCR検査を中止するアメリカ ■

PCR検査が擬陽性を量産する問題点はCDCも充分理解しており、「Ct値は35以下が適当」とか「PCR検査は補助的に使うべき」などのコメントを発表していました。しかし、7月21位にCDCは新型コロナウイルスの検査にPCR検査を用いる事を年内で終了すると発表しています。

米疾病管理予防センター(CDC)は7月21日、新型コロナウイルス(中共ウイルス)について、「PCR検査を推奨しない」とする新たなガイドラインを発表した。今後は新型コロナウイルスとインフルエンザを区別できる「マルチプレックスアッセイ」という検査法を推奨するとしている。

新たな検査法「マルチプレックスアッセイ」について、感染症の急性期にある人から採取した「上気道または下気道の検体から、SARS-CoV-2(新型コロナウイルス)、インフルエンザウイルスA型、B型のRNAを検出し、識別できる」と説明している。

■ マルチブレックアッセイとは抗体検査方法の一種 ■

マルチブレックアッセイという検査によって、感染症の急性期にある人から採取した「上気道または下気道の検体から、SARS-CoV-2(新型コロナウイルス)、インフルエンザウイルスA型、B型のRNAを検出し、識別できる」とCDCは発表しています。

マルチブレック・アッセイ法とは磁気ピースに特定の抗体やウイルスのRNAを吸着させる測定方法の様で、高感度で正確な測定が可能な様です。

昨年は新型コロナウイルスが優勢でしたのでインフルエンザは抑制されていましたが、今後、再びインフルエンザの感染が広がった場合、現在のPCR検査では、擬陽性を量産する事でインフルエンザの患者を新型コロナの患者と間違えるケースが多発する可能性が高い。

そこで、CDCはインフルエンザも同時検査が可能なマルチブレックアッセイという検査方法に切り替えるのでしょう。

■ アメリカとは別の思惑で無料PCR検査を終了するドイツ ■

ドイツは今まで実施して来た無料のPCR検査を中止すると発表しています。尤も、こちらは、目的がアメリカとは違い、ワクチン接種促進の為とされています。

ドイツではレストランなどに入る際にワクチン接種か、感染していない事を示さないといけない。その為にワクチン接種を拒否する人が無料のPCR検査を受ける可能性が有り、これを中止する事で、ワクチン非接種者は自己負担でPCR検査を受けなければレストランに入る事が出来なくなります。

フランスを始めヨーロッパ諸国では「ワクチン接種に義務化」に近い制作が取られ始めていますが、ドイツの無料PCR検査の中止は、この一環です。