前田司郎の小説と同じようにとっても不思議なテイストの芝居になっている。あけてはならない父の箱を兄に唆されて開けてしまう。そのことを姉に指摘されてうろたえる弟。父は必ず自分を殺しに来ると怯える弟。そんなところに兄が帰って来る。兄は以前父が棄ててしまったはずのタロウ(という生き物)が父の箱から出てきて、一緒に飼おうという。
よくわからないでしょ。こういう不条理で、すっとぼけた冒頭のエピソードから . . . 本文を読む
フランク・ダラボン監督によるスティーブン・キング原作第3弾。過去の2作品の流れからは少しイメージが外れるが、並みのキング映画化作品とは一線を画する作品だ。『ショーシャンクの空に』(これが一番キングの映画化作品で好き)も『グリーン・マイル』もキングのホラーとは違いヒューマン映画に分類したほうがいい作品だったが、今回は堂々とホラーに分類できるような映画だ。だが、それはこの映画を貶すことにはならない。 . . . 本文を読む