3世代にわたる女たちの姿を描く女性大作。6人の今をときめく女優たちが競演した資生堂のコマーシャルの映画化。昭和11年、昭和40年前後、平成21年、という3つの時代を背景にして、ある家族の歴史の断片が1本の映画になって綴られていくことになる。
映画は齢90歳を越えた祖母の死から始まり、再び彼女の葬儀で終わる。その祖母がまだ10代の頃を蒼井優が演じる。結婚を明日に控えた日と当日の2日間、揺れる心 . . . 本文を読む
アクションである。B級映画の定番のような話で、主人公は必ずスティーブン・セガールでなくてはならないようなお話だ。なのにそれをリーアム・ニーソンが演じる。あの『シンドラーのリスト』とか、たくさんの名画に出ているような人だ。なんだかそれだけで変な気分にさせられる。これは社会派映画なのか、と突っ込みを入れたくなるが、まるで社会派ではない。ただの単純アクションだ。リーアムの出るような映画ではない。上映時 . . . 本文を読む
中西邦子さんはとてもさりげない家族の風景を、笑いに包みこんで見せようとした。その試みはとりあえず成功している。あまりにこぢんまりとまとまりすぎているから芝居としては物足りない。だが、ここに描かれる優しさはとても居心地がいい。主人公であるよう子(中西さんが自ら演じる)とともに福喜多さんちの家に入って生活していく感じ、そこがこの芝居の魅力だ。
それにしても、ここまで内容のないお話をよくも作れたも . . . 本文を読む
とても微妙な差なのだが、その差がかなり気になる。先週見たクロムモリブデンと同じ方向性を示す作品だと思う。とんでもなくバカバカしくて無意味である。でも、その無意味を極めると清々しくさえある。
クロムの突き抜け方と、ババロワーズの思い切りの悪さは、紙一重の差であろう。だが、その違いは大きい。本来、この作品の描く暴力はクロムの作品に顕著だった特徴だ。それに対して今回のクロムの設定はババロワーズが得 . . . 本文を読む