この映画の正式タイトルはなんと『仮面ライダー×仮面ライダー×仮面ライダー THE MOVIE 超電王トリロジー/EPISODE RED ゼロのスタートウィンクル』というらしい。いくらなんでもこれはないだろ、と思うので、上のタイトルに勝手に変更した。
今回の『電王』は3本の連作で、2週ずつずらして順次公開する。きっとファン垂涎の企画なのだろう。だが、僕にはなんか、観客をバカにした企画のように . . . 本文を読む
『蒼天、神を殺すにはいい日だ』
なんともこれは大胆なタイトルではないか。しかもいきなり最初から神殺しのシーンである。直球勝負をかけてくるのか、と思ったら、さにあらず。断片的なエピソードを、並べていく。『ハムレット』を題材にしたエピソードや、小宮山という男を巡る本題のお話も含めて、最終的にはトータルなイメージを伝えるにとどまる。イメージの先にある本来の作品世界は11月にアイホールで上演される本公 . . . 本文を読む
作、演出の高木啓介さんの描く世界はいつも頭の中だけで作られたものだ。現実の話としては無理がある。ドラマとしての不自然さもそうだが、それ以上に話の展開自体がリアルとはほど遠い。だから、最初からつき合いきれない人も多数いるはずだ。(正直言うと、僕もそのひとりだ)
だが、最後までつき合うと、彼の世界はそれなりにちゃんと完結していて、ドラマとしての整合性はある。当日パンフにも書いてあるが、「空想の世 . . . 本文を読む
出産を巡る5人の女たちのそれぞれの想いが描かれていく短編連作。一応タイトルにもなっている『だれが産むか』という女性雑誌の連載ルポを書いているフリーライターを狂言回しの主人公にしてあるのだが、彼女を嫌な女として設定したので、感情移入は出来ない。もちろんわざとそうしている。35歳で、不倫をしていて、普通に結婚し、子供を産んで育てる女性に対して見下すようなところがある。それはやっかみ半分かもしれない。 . . . 本文を読む
3姉妹(うべん、河上由佳、西川さやか)の話である。だけれども、いったいこれをどう理解したらいいのだろうか。ここに提示されたストーリーにはまるで意味がない。無意味が果てしなく暴走していく。まともなストーリーが最初はあったような気がする。しかし、それが少しねじれて、更にねじれて、その上、ねじれて、どんどんねじくれていくうちに、何がなんだかわけがわからなくなっていくのだ。
ふつうならバカバカしいと . . . 本文を読む