前田耕揚が作品ごとにメンバーを集めてプロデュースする芝居の第3弾。今回は坂口修一を中心にして彼のセレクトで選ばれた精鋭による作品。キーマンは遊気舎の久保田浩。高校球児だった5人の男たちの再会を描く。
柴田隆弘による美術はなんだか懐かしい。今もある思い出の場所を具体的なのになんとも象徴的に提示する。ノスタルジックな色彩に彩られた空間で20年振りに再会する。彼らは同じカードに導かれてここにきた。 . . . 本文を読む
阪本順治監督作品である。この映画はただそれだけで注目を集める。香取慎吾が主演であることよりも阪本監督作品であることの方が大事である。だいたいなんで香取が座頭市なんだ? それになんで今時、座頭市なんだ? そんな疑問も気にしない。わからなくてもよい。阪本監督がチョイスしたのだから、ただそれだけで信じる。
とは言え、映画自体はいつまでたっても弾まない。エンタメでもないし、アートでもない。なんだか中 . . . 本文を読む