これはあり得ない。豪華アクションスター夢の競演である。映画を見ることより、このイベントを夢見ることの方が、ずっと楽しい。だから、この手の映画はいつも期待の方が大きくなりすぎてがっかりすることが多い。だから、今回もできるだけ、がっかりしないように予防線を張って劇場に行くことにした。とか言いながら、封切りの初日にちゃっかり劇場に足を運んでいる。こういう映画はできるだけ大スクリーンで楽しみたい。
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これはダメだと思う。「愛のために人を殺せるか」なんていう観念的な話は、映画自体によほどの仕掛けがなくては、観客を納得させられない。雰囲気だけで流されるわけにはいかない。しかも、リアルな映画ならいざ知らず、こういうムードだけで押していく映画である。難しい。余程上手く乗せられなくては、冗談のようなおふざけ映画に堕してしまう。50年も前のフランス映画のリメイクである。ルイ・マル監督の傑作ミステリーを現 . . . 本文を読む
よしながふみの原作コミックを読んだときは軽い衝撃を受けた。こんな手があったんだ、と感心したのだ。それはちょっとした驚きだった。男女逆転の世界というのは『猿の惑星』級の発想のおもしろさだ。それを、それだけに終わらせない。きちんとそこから考えられるリアルなドラマを見事展開して見せた。
この原作を持ってくるだけでこの映画の成功は約束されたと言っても過言ではあるまい。まぁ、現実はそんな簡単なものでは . . . 本文を読む
重い芝居であることはわかっていたけど、こんなにも観念的な芝居にすることはないのに、と思う。とても新撰組の芝居だなんて思えない。後半、法廷劇となるところから、ドラマ自体が象徴的なものになってしまうのはわかっていたけど、前半までもが、まるでリアルではなく、抽象的で、象徴的な話として作られてあり、それがいつものアングラで、どちらかというと体力勝負のような新撰組とはまるで違い、なんだか不思議な気分にさせ . . . 本文を読む
劇場は若い女の人が95%を占めている。シングルの男子は僕一人だけだったので、かなり焦った。レイトショーで見たから客はあまり多くなかったからよかったが、中高生が見る時間だったら、かなり苦痛だったはずだ。それにしても、こういう映画に何を期待して彼女たちは劇場に足を運ぶのだろうか。原作は1600万部の大ヒットコミックらしい。想像もできない。こんな「どこにでも掃いて捨てるようにごろごろ転がっているような . . . 本文を読む