『パレード』に続いて行定勲監督が吉田修一原作に挑む。小説は短編連作でその中から4話をチョイスして、最後には映画用オリジナルストーリーを噛ませるという構成は実に大胆だ。全体を、「書けない作家の話」で繋いで、作家(ユースケ・サンタマリア)が、行きつけの喫茶店で耳にした4つの男女の恋物語を小説にして書く、というスタイルの連作。だから、5話からなるオムニバス。
しかもオリジナルの最終話は、作家本人の . . . 本文を読む
小路幸也は何をやっても同じになる。彼の興味が「そこ」にしかないからだ。それってなんだか笑える。それは『東京バンドワゴン』の頃からずっと一貫している。それは、現代では失われつつある「家族の絆」だ。そこがテーマなのだ。そこには他人もいる。疑似家族も含めて家族なのである。今回もまた、同じだ。本来他人同士がひとつの場所に集い、家族を作る。たくさんの人が同時に住めるような大きな家を舞台にして、見知らぬ同士 . . . 本文を読む
シリーズ3作目で完結編というウリなのだが、別にこれで話が完結するというわけではない。こういうストーリー展開なら、ヒットする限りこの先いくらでも作れるだろう。
3D版でも公開されているが、2Dで見てよかった。3Dは話に集中できないし、疲れる。今回のように画面が揺れまくる映画なら特に辛かったはずだ。船酔い状態になるのではないか。作品自体は前2作以上に大がかりなものになってはいるが、第1作の青春映 . . . 本文を読む