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映画・演劇のレビュー

エイチエムピー・シアターカンパニー『Politics! Politics! Politics and Political animals』

2010-10-19 23:48:57 | 演劇
 『リア王』は父の話なのに、この作品は主人公であるはずの父を不在にして、本当なら舞台には登場しないはずの母の話として作られてある。だが、不在の父は影として、登場し、その存在は彼女たちをしっかり覆っている。しかし、問題は母である。  彼女と娘たちは、不在の父を介してここで向き合う。その図式がちゃんとあるから、こういう観念的な作品であるにも関わらず、とてもわかりやすい。政治を扱いながら、家族劇の中で . . . 本文を読む
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『ミックマック』

2010-10-19 23:48:11 | 映画
 大好きなジャン=ピエール・ジュネ監督の新作なのに、今回初めて乗れなかった。ショックだ。前半は大好きだ。これはいつもながらのジュネの世界だ、と嬉しくなる。作り物めいた不思議なビジュアルが刺激的で楽しい。だが、後半になって、お話が復讐の話になると、だんだんどうでもよくなってくる。まるで、話に奥行きがないからだ。つまらない。  ジュネのかつての映画と比較すると、これはあまりにストーリーが緩すぎて、途 . . . 本文を読む
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『国家代表!?』

2010-10-19 23:36:14 | 映画
 最近の映画で言えば『ソフトボーイ』、大ヒット作ならば『ウォーターボーイズ』の流れを汲む映画だろう。もちろん全く同じタイプの『クールランニング』が比較対象としての最大のライバルか。ポンコツチームをひとつにして大きなものを掴むというよくあるパターンの映画だ。  全くのシロウトがマイナー競技でオリンピックに出場する。しかも、メダルにまで限りなく近づくまでが描かれる、という「とんでもない」話なのだが、 . . . 本文を読む
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