日本の7人の脚本家が書いた台本を韓国のスタッフ、キャストによりドラマ化(映画化)するテレシネマ7という企画の1本。北川悦吏子の台本はまるで少女マンガのような話だが、それをイ・ヒョンミン監督は、そのままパステルカラーで作り上げた。とても気持ちのいい1編。
もちろんそんなたいした映画ではない。嘘くさい話だし、イメージだけで、全体を構成しているから、説得力もない。だけど、ヒロインを演じたハン・ヒョ . . . 本文を読む
夢の中の夢の中の夢に入り込む。この4重構造によるラスト1時間に及ぶクライマックスは圧巻である。しかし、いかんせん1時間は長すぎる。最初の現実の6倍の時間が夢の中の時間で、その更に6倍がその内側の夢の時間だから、6×6倍ってことなのか? まぁ、ともかく夢の中の10秒が、もの凄い長さになるということだ。そこに生じる複雑な構造がこの映画自体をおもしろくすると同時に退屈にもしてしまう。これは両刃の剣だ。 . . . 本文を読む
このアニメーション映画が描くものは、本来なら、手塚治虫の描いたマンガの世界のはずだ。だから、タイトルも『手塚治虫のブッダ』とある。なのに、ここには手塚治虫の描こうとした世界がまるで感じられない。こんなにも手塚臭のしない映画になっていいのだろうか。
子供の頃ワクワクしながら、読んだ。中学、高校時代の頃に手塚治虫をむさぼるようにして読んだことが、今の僕たちの精神形成の大きな部分を担っていると言っ . . . 本文を読む