日本の7人の脚本家が書いた台本を韓国のスタッフ、キャストによりドラマ化(映画化)するテレシネマ7という企画の1本。北川悦吏子の台本はまるで少女マンガのような話だが、それをイ・ヒョンミン監督は、そのままパステルカラーで作り上げた。とても気持ちのいい1編。
もちろんそんなたいした映画ではない。嘘くさい話だし、イメージだけで、全体を構成しているから、説得力もない。だけど、ヒロインを演じたハン・ヒョジュがとてもかわいらしくて、彼女を見ているだけで幸せな気分になれる。昔よくあったアイドル映画と同じなのだ。ヒロインさえ好きになれたら、他の些細なことなんかもうどうでもいい。心地よいドラマに乗せられて、彼女の一挙手一投足を見ているだけで満足だ。これはそんな映画。彼女の相手役は東方神起のジェジュンという人で、女の子たちは彼を目当てに劇場に足を運んだらしい。彼のファンたちもきっと満足しただろう。
生きているものが、死者にむけて出した手紙を天国に配達する仕事をする若者と、彼のお手伝いをすることになる少女。そんな2人のやりとりを通して、傷心の彼女が立ち直っていく姿が描かれる。もちろんやがて、彼女は彼を好きになる。しかし、突然彼はいなくなる。
こういうファンタジーを成功させるためには、どれだけ上手く観客をこの世界に引き込むかにかかっている。舞台となる緑豊かな草原。そこにぽつりと立つ赤いポスト。その圧倒的なロケーションが素晴らしい。心洗われる。たったそれだけの仕掛けがこの作品を成功に導いた。疲れた心に沁みてくる小佳作である。
もちろんそんなたいした映画ではない。嘘くさい話だし、イメージだけで、全体を構成しているから、説得力もない。だけど、ヒロインを演じたハン・ヒョジュがとてもかわいらしくて、彼女を見ているだけで幸せな気分になれる。昔よくあったアイドル映画と同じなのだ。ヒロインさえ好きになれたら、他の些細なことなんかもうどうでもいい。心地よいドラマに乗せられて、彼女の一挙手一投足を見ているだけで満足だ。これはそんな映画。彼女の相手役は東方神起のジェジュンという人で、女の子たちは彼を目当てに劇場に足を運んだらしい。彼のファンたちもきっと満足しただろう。
生きているものが、死者にむけて出した手紙を天国に配達する仕事をする若者と、彼のお手伝いをすることになる少女。そんな2人のやりとりを通して、傷心の彼女が立ち直っていく姿が描かれる。もちろんやがて、彼女は彼を好きになる。しかし、突然彼はいなくなる。
こういうファンタジーを成功させるためには、どれだけ上手く観客をこの世界に引き込むかにかかっている。舞台となる緑豊かな草原。そこにぽつりと立つ赤いポスト。その圧倒的なロケーションが素晴らしい。心洗われる。たったそれだけの仕掛けがこの作品を成功に導いた。疲れた心に沁みてくる小佳作である。