ニコラス・ケイジがバットマンを演りたかっただけではないか、と思わせるくらいにこの映画のビッグ・ダディーはバットマンそのものだ。しかも、なかなかかっこいい。こういう中年バットマンが見たかった、と思わせる。彼こそがこの映画の主人公である。公開時にはヒット・ガールを演じたクロエ・グレース・モレッツちゃんばかりが、注目されたが、そんな掃いて棄てる程あるありきたりな言説はここでは一切語らない。
彼女が . . . 本文を読む
春演では、毎年大作が続いた往来が、今年は少し軽めのシチュエーション・コメディーに挑む。1幕ものというのもうれしい。小味で、適度にスパイスが効いたキレのいい作品を期待したのだが、会場は今回もOBP円形ホールである。難しい。結果は残念だが、僕の期待通りにはいかなかった。作品自体は相変わらずの大作仕立てで、なんとも大味なものとなってしまったようだ。題材と方法とがうまく噛み合っていないのだ。
おかま . . . 本文を読む
今回の第2章が放送されてその第1話を見たとき、これはよくないな、と思った。その後もそこで示された方向性は修正されないまま、話が進んでいく。途中で見切りをつけようか、と何度も思ったのだが、それでも止めなかったのは、これが僕にとって20年振りくらいに見る連続ドラマだったからだ。それに昨年末に見た第1章がとても面白く、この作品に過剰な期待をしてしまったこともある。
今回、気に入らなかったのは、主人 . . . 本文を読む
前半は、下手な文章なので読みにくかった。これではストーリーに入り込めないのだ。つまらないからやめようか、とも思うが、途中で止めるのは癪だから読み続けた。そうしているうちに作者が言いたいことがはっきりしてきた。そうくれば、ラストまでなかなか面白く読めた。よかった。
父親と娘。妻を失い茫然としたまま、何をどうしたらいいのかわからない父。義理の母だが、自分をずっと誰よりも大事に育ててくれた母を失い . . . 本文を読む