チラシの配布を当日まで待たなくてはならなかったというのってかなり凄くないか。もうそれって宣伝の域を超えてしまっている。もしかしたら、僕の預かり知らないところであのチラシはちゃんと撒かれていたのかもしれないが、少なくとも僕はどこの劇場でも、このチラシを見たことがなかった。その公演会場でようやく貰ったチラシは、いつものようにとても丁寧に作られてあり、いつものように、すみからすみまで楽しめる。さらには当日パンフもちゃんと配布され、こちらもボリューム満点で、とてもうれしい。チケットは聖徳太子にちなんで、お札になっていて、これも捨てるのがもったいない一品だ。
今作は前回公演でウイングカップ最優秀賞を受賞した凱旋公演となるのだが、そんなことへの気負いはさらさらなく、それどころか、反対にリラックスした感じで、いつも通りの作品作りがなされてある。今回が見るのはまだ2度目のくせに、「いつも通り」だなんて、まるで今までずっと見てきたような口がきけるのも、この集団の確固たるスタンスのなせる業であろう。
今回も、(と、たぶん思う)6つのコントと幕間(こっちの方がメインではないか、と思わせるくらいにおもしろいドラマになっている)によって構成された80分だ。このコンパクトな長さがいい。聖徳太子と長橋秀仁がケンポー(拳法)で対決する連続ラジオドラマの合間に6本のコントが上演される。いずれも、たいした話ではないが、クスッと笑わせてくれる。10分程度のしつこくないコメディーという感じだ。徳山さんの練られたソフトな作品と、長橋さんの力技で見せる瞬発力のある作品の2本立。『仕事の流儀』と『披露宴初参加』の2本が、今回の白眉。でも、一番よかったのは、やはり幕間かも。
マイペースで黙々と自分たちのおかしさを追及していくスタイルは好感が持てる。ただ、ちょっとあっさりしすぎかも。それと、出来ることなら、いつも通り、であると同時に、今までのない驚きも欲しい。
今作は前回公演でウイングカップ最優秀賞を受賞した凱旋公演となるのだが、そんなことへの気負いはさらさらなく、それどころか、反対にリラックスした感じで、いつも通りの作品作りがなされてある。今回が見るのはまだ2度目のくせに、「いつも通り」だなんて、まるで今までずっと見てきたような口がきけるのも、この集団の確固たるスタンスのなせる業であろう。
今回も、(と、たぶん思う)6つのコントと幕間(こっちの方がメインではないか、と思わせるくらいにおもしろいドラマになっている)によって構成された80分だ。このコンパクトな長さがいい。聖徳太子と長橋秀仁がケンポー(拳法)で対決する連続ラジオドラマの合間に6本のコントが上演される。いずれも、たいした話ではないが、クスッと笑わせてくれる。10分程度のしつこくないコメディーという感じだ。徳山さんの練られたソフトな作品と、長橋さんの力技で見せる瞬発力のある作品の2本立。『仕事の流儀』と『披露宴初参加』の2本が、今回の白眉。でも、一番よかったのは、やはり幕間かも。
マイペースで黙々と自分たちのおかしさを追及していくスタイルは好感が持てる。ただ、ちょっとあっさりしすぎかも。それと、出来ることなら、いつも通り、であると同時に、今までのない驚きも欲しい。