『サブウェイ』に続き、今回もまた、やってくれた! 絶好調の林慎一郎さんは、恐いものなしの快進撃を続ける。前作以上に過激な芝居にチャレンジして、成功を収めている。無意味と、意味深のはざまで、どちらとも取れる冗談のような芝居を展開していく。
これは簡単なことではない。かなり微妙な問題なので、そのどちらかにバランスが傾くと、つまらないものになる。あるいは、ただのバカバカしいものに堕す。原和代さんが . . . 本文を読む
「トリプル3演劇ワリカンネットワーク」もこれで3年目。最後となった今年、ジャブジャブサーキットが大阪で公演する。とても素敵な試みだとは思うけど、この企画自身には僕は別に興味はない。はせさんの芝居をただ見たいだけ。
オーディションで選ばれたキャストがジャブジャブの世界の中にちゃんと嵌っているのがすごい。まるで違和感なく芝居が見れる。みんな上手いから芝居のアンサンブルがちゃんと取れているのは驚き . . . 本文を読む
最近読んだ本はいずれもなんだか中途半端で、おもしろいはずなのに、乗り切れないで、もどかしい。今読んでいるはらだみずき『帰宅部ボーイズ』という70年代の中学生を主人公にした小説も、つまらないわけではないし、世代的にも近いから作者の気持ちはよくわかるのだが、これにも、なんだかあまり乗り切れない。今、半分ほど読んだし、今日できっと読み終わるけど期待できない。作者が感傷におぼれ過ぎているのではないか、と . . . 本文を読む
2つの集団によるコラボレーション第2弾。前回以上にパワーアップした傑作。スアシ倶楽部もニュートラルもこういう繊細な作品をとてもうまく見せる。今回の空間(Cafe Slow Osaka )は前回以上に劇場仕様で、カフェ公演というよりも普通の小劇場公演に近い。
でも、そんなことは、別にどうでもよい。どこでも、いつでも、完璧なものを作るのが、三好さんと大沢さんである。そんな彼らの仕事は信用できる。 . . . 本文を読む