作品の解説にはこうある。≪ 宗教団体「神・水の会」信者で事件を起こした森戸いずみは、鈴木七瀬という女になりすまして逃亡中。なりすました女と、なりすまされた女の話がそれぞれの家族を絡めて展開してゆく。最後になりすました女と、なりすまされた女とが出会う。 ≫ なるほど、これは、とてもわかりやすいあらすじだ。だが、この作品の面白さは、そんなわかりやすさではなく、わかりにくさ、の方にある。
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マイナースポーツ、バドミントンを取り上げたスポーツ小説の第2作。今回は前作の主人公水島の1年先輩である遊佐を主人公にして、前作を遡りその1年前から話がスタートする。そして、前作の時間である1年間を越えて、その先を描く。舞台は高校から大学へ。
スポーツものによくある荒唐無稽な話ではなく、内容的にはとてもリアルに、高校生、大学生でトップアスリートとして活躍する姿をさらりと見せてくれる。もちろんス . . . 本文を読む