船場サザンシアター1周年記念公演だ。でも、特別なことはしない。というよりも、これはいつも通りだ。今回も2人芝居で、別役実の小さな劇を当麻英始さんが丁寧に見せる。主役を演じる男女の組み合わせは毎回変わる。そのキャスティングもいつも楽しみだ。今回は2VS2の長橋秀仁さんと、もりのくるみさんというカップリング。とても意外で、新鮮な組み合わせだ。彼らが難解な別役世界にどう挑むのか、興味津々で、劇場に。
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この『バトルロワイアル』の「パチもの」映画を見ながら、ここまで猿真似をしていいのか、と誰もがあきれたはずだ。でも、誰も表立っては言わない。アメリカで大ヒットしたこの大作映画はなんと3部作構成で、すぐに、続編が作られるらしい。『バトルロワイアル』と比較すれば、これはたいしたバイオレンスではない。映画を見ながら、これはそのストーリーほどには、『バトルロワイアル』と似ていないということにも、驚く。
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これで2度目となる。この集団の描く、とてもゆるい芝居は、毒にも薬にもならないけど、なんだか見ていて心地がよい。それだけでいいじゃないか、と思う。岡部尚子さんの主催する空晴にテイストが近い。エチュードで作られたせりふのひとつひとつは、なんだかぎこちないけど、でも、確かな言葉として胸に届く。なんとなくしゃべったような一言までもが、大切な心の声に思えてくる。そのくせ、それって、ほんとうにたいしたこ . . . 本文を読む
予想通りの展開だった。後半は一気に読めたけど、それに読んでいるときは楽しかったけど、新しい発見はない。あまりにパターン過ぎて、少し退屈したのも事実だ。上巻の時にも書いたようにこの下巻は、読まなくてもよかった。でも、話の途中で止めるなんてできない。
しかもそれがおもしろい小説なのだからなおさらだ。後半は前半よりも分量は長いのだが、内容は薄い。これも定番だろう。川上弘美であっても、こうなるのか、 . . . 本文を読む
このいじけた主人公は何? 新人映画監督が始めての現場で右往左往する姿を描くバックステージもの、かと思った。だが、そんなパッケージングから連想できるような映画ではない。まるで、成長しない青年監督を小栗旬が演じる。前半はほとんど、せりふもない。ただひたすら下を向いていじけている。この現場から脱走したい。自主映画の監督からメジャーデビューするはずなのだが、周囲のスタッフに指示も出せず、自信をなくしてい . . . 本文を読む