『月下人魚』に続いてショウダウンが贈る「林遊眠ひとり芝居」の第2作。2時間15分の超大作だ。実質2時間。2部構成。休憩15分を挟んで上演される。もちろんそのすべてを彼女がひとりで演じきる。2万の軍隊をたった200人の村人が迎え撃つアクション・スペクタクル巨編である。だが、これは派手な立ち回りを見せるための芝居ではない。だいたいこれはひとり芝居なのだ。アクションシーンも、スペクタクルも、すべてひと . . . 本文を読む
宮下奈都と小路幸也によるコラボレーション小説。今、これを読まずして、何を読むんだ、と鼻息も荒く、読み始めたのだが、しばらくして、急速にその意気込みが萎んでいくのを感じた。何がダメなのかは明らかだ。2人がお互いに遠慮しながら書いていて、1+1が1以下にしか、なってない。お互いの個性は相殺されて、なんとも無残で中途半端な作品になってしまった。ものすごく残念な結果だ。
兄と妹の視点から描くホームド . . . 本文を読む