2プログラムからなるNyanのヤマサキケイコさんによるイベント公演である。「ともにょ企画、劇想からまわりえっちゃん、カラ/フル」の3団体による短編と、山崎さんが主宰する劇団 T.C.N の中編作品。それらがキャンドルによる舞台美術のもとで演じられる。だから、今回は普通の照明は使わない。これはこのキャンドルの空間を活かした芝居を作ることが求められるクリスマスイベントでもある。
各団体がそれぞれ . . . 本文を読む
もうすぐ劇場でも公開されるはずのウディ・アレン最新作。『ミッドナイト・イン・パリ』に続く観光映画。作品としては、前作のほうがたぶん出来はいいけど、これは久々に本人も出演してのアンサンブルコメディーで、バカバカしいけどとても楽しい。オールスターキャスト(こんなにも豪華な顔ぶれが、こんなたわいもない映画にゲスト出演するのだ! さすがウディ・アレン!)で、今回の観光地はタイトルにある通り、ローマ。スタ . . . 本文を読む
全編、歌だらけのミュージカルは、さすがにうるさい。セリフのシーンと、歌のシーンのバランスを考えて、構成して欲しかった。ドラマを見せるシリアスなパートと感情のうねりを歌いあげるミュージカルパートを分けて見せるタイプのミュージカル映画の方が、感情移入しやすい。しかし、この作品はそうはしなかった。2時間38分もの大作を、セリフの部分まで、すべて歌って見せるという姿勢を貫いた。悲惨な話を、壮大な歌物語と . . . 本文を読む
とてもかわいらしいお話になっている。久々に本格的学生劇団の王道を見せてもらえた気分だ。変にすれることなく、きちんと自分たちの見せたいものを演劇としてストレートに描き、訴えかけてくる。そういう正直な作品作りがいい。幼いといえば、これはかなり幼い芝居だろう。だが、言いたいことを照れることなく、自分たちの語り口で見せて行こうとする姿勢にはなんの問題もない。変に捏ねくりまわして、独りよがりで、頭でっかち . . . 本文を読む