これはティム・バートンの新作である。とても可愛い映画のような宣伝が為されている。もちろんセールス上仕方ないことだろう。だが、ディズニーのアニメ映画であるにもかかわらず、そんなことをしてもヒットしない。これはただの趣味の映画でしかないからだ。もちろん、そんな言い方はこの映画を貶すためではなく、この映画に込められた意図を代弁するためだ。
これはティム・バートンのデビュー作品のリメイクなのだ。20 . . . 本文を読む
角田光代がなんとボクシング小説を書く! なんか凄くないか。新境地開拓とか、そんな次元じゃない。今までの作品系列からあまりにかけ離れていて、大丈夫か、と心配になる。しかも、こんなにも分厚い。500ページに及ぶ力作だ。その上、主人公は男だ。しかも、主人公の彼がボクシングをする、という小説ではない。彼は雑誌の編集者で、たまたまボクシング雑誌の担当になっただけで、ボクシングとはまるで縁のなかった男なのだ . . . 本文を読む