習慣HIROSE

映画・演劇のレビュー

『リスボンに誘われて』

2014-10-12 10:08:55 | 映画
こんな映画を見たかった。まるで夢のように物語の世界に誘われて、知らない町をさまよい歩く。やがて、その知らない町のお話の世界の中に誘い込まれて、まるでその住人の一人のようになる。  ただの旅人だったはずなのに、自分がなんだか知らないうちに重要な人物になっている。でも、それは過去のお話で、そんな過去の真実を今、彼らの話を通して知る。どうして、関係のない自分がそんなことになったのか。しかも、こんなに . . . 本文を読む
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SSTプロデュース『たとえば零れたミルクのように』

2014-10-12 09:36:29 | 演劇
 当麻英始さんが描く世界は優しい。彼は自分のそんな世界を正確に作るために、この自分の劇場を作った。これは仮設劇場ではない、ちゃんとした設備の整った、小さいけれども、(そこもまた、当麻さんの願いだ!)素敵な劇場だ。椅子は心地よいソファシートで、30人ほどの観客がどこからでも、ちゃんと舞台のすべてを目撃出来る。芝居全体をまるごと、手のひらで抱え込むことができるのだ。ここは、そんな夢のような劇場なのだ。 . . . 本文を読む
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遊劇舞台二月病『Bir死出ィ』

2014-10-12 08:31:50 | 演劇
 これは凄い。チラシを見た時にも、感じたことだが、作者の中川真一さんの姿勢は、大胆かつ、繊細で、その視点の独自性(それは単純に目の付けどころを言うのではなく、狙いの問題だ!)は、他の追随を許さない。  昨年初めてウイングカップ(最優秀賞を受賞)で彼らの作品を見た時にも感じたが、今回はその比ではない。是枝裕和監督『誰も知らない』と同じように児童虐待を描くのだが、置き去りにした母親の生き方を弁護する . . . 本文を読む
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