オリゴ初のカフェ公演を岩橋さんはとても楽しそうにやっている。カフェであることを、とことん活用してそこで遊ぶ。その空間を利用してできることをやり尽くそうとする。不自由すら自由に遊ぶのだ。外からの光や音だって取り込んで、そんなのかまわないよ、と(まぁ、ことさらそれを強調するのではないけど)自然体の芝居を目指す。
舞台上手手前、というか客席に食い込んで、そこにテーブルを用意してある。そこにはカップ . . . 本文を読む
なぜ、今頃、『銀河旋律』なのだろうか? もう、高校生ですら飽きてしまったような素材を取り上げる以上、思いもしない新機軸を展開させてくれることを期待した。そうでなくては納得しない。だが、そうではなかった。とてもオーソドックスに、無邪気に芝居を見せてくれる。おいおい。
キャラメルボックスが好きだから、あんなのを僕たちもやりたい、というレベル。もちろん、それはそれでいい。悪くはない。テンポよく、こ . . . 本文を読む
「第31回横溝正史ミステリ大賞」受賞作らしい。『冬空トランス』を読んだ関係で、先にも書いたように、ついつい手にしてしまったが、予想を遥かに上回る怪作で、こんなので、いいのかと頭を抱えた。北村薫とか、馳星周とか、綾辻行人が絶賛しているけど、ありえません。
『冬空トランス』も酷かったけど、これはその比ではない。あれはこれのスピンオフなのだが、先にこれを読んでいたなら、もう読まなかったはずだ。こちらは . . . 本文を読む