あまりふしぎじゃないんですけど。というか、いろんな意味でふしぎな映画ではある。なぜ、この企画を取り上げたのか。どうしてこういう映画になったのか。そちらが映画よりずっと不思議なのだ。
これは大人のファンタジー映画を目指した作品なのだろうけど、作りが少し甘すぎる。サユリストのための映画になったのがつらい。永遠のマドンナ吉永小百合。そこには異論はない。だが、そんなことを言いたいがためにこの映画を作 . . . 本文を読む
ゲームの映画化らしい。宣伝では『劇場版 零』というタイトルになっていたけど、スクリーンではちゃんと『零』だけになっていた。少女たちが神隠しに会う、というストーリーはピーター・ウィアー監督の『ピクニック・at・ハンギングロック』を思わせる。そんな映画なのだ。それだけに、この終わり方は惜しい。少女たちの時間を描くダークファンタジーであり、パッケージングは「ホラー映画」にしてあるが、安里監督のねらいは . . . 本文を読む