公開初日に見に行くはずだったのだが、仕事の都合で見れず、今日(公開4日目)になった。こんなにも期待させる映画はない。最初からゴジラが出てくるのだ。早すぎる、と心配になるほど。しかし、大丈夫だ。この映画の作り手は確信犯である。いろんなことをわかった上で、冒頭から登場させている。
すごいテンポでお話が急展開する。そうじゃなくては、この緊急事態を描けない、とでも言うかの . . . 本文を読む
このバカバカしいお話を、中途半端にふざけることなく、ちゃんと作っていて、40分というコンパクトな長さにまとめる。なんとも気持ちのいい作品だった。
役者たちがみんな適材適所で頑張っているのもいい。特に主人公である便器(失礼、洋式トイレくん)を演じた趙美恵さんがいい。彼女のさりげない爽やかさ。コミカルな芝居を無理してすることなく自然体で演じるのびやかさ。それは他のキャ . . . 本文を読む
これはあまり大人の手が入っていない作品ではないか。僕が見た今までの「咲くや」の作品には、こういう感じのものはなかったはずだ。それだけにこれは実に、意外で新鮮だった。今回見たHPFの作品の中で、一番高校生らしい取り組みだったのではないか。ここまでの5本はいずれも気合いが入りすぎて、高校生離れしたものが多く、それはそれで面白いし、HPFはコンクールとは違いそういう野心的な作品を奨励して . . . 本文を読む
アトム・エゴヤンの新作なのだが、彼はいつも同じテーマを扱い、それを様々な観点から描く。今回も9歳の少女誘拐事件。『スゥィート・ヒア・アフター』以降、子供たちの失踪というテーマを正面から描き、残された家族の苦悩を幾度となく綴ってきた。
何が起きたのかもわからないまま、戸惑い、苦しみ、現実と向き合う。でも、どうしようもない。ありえないような犯罪に巻き込まれ、幸せだった日々が一瞬で崩壊 . . . 本文を読む