『四月の永い夢』の中川龍太郎監督作品だから信じる。あの作品は素晴らしかった。だけど、あれはフロックだったのかも知れない。その後、苦戦している。今回だってそうだ。もどかしい。
たぶん、彼自身もなかなか思うような作品は作れていない、と思っているはず。この作品の次に手掛けた『静かな雨』もすでに見ているけど、あれも同じようなもどかしさを感じさせた。納得のいく作品にはほど遠 . . . 本文を読む
ここ数年ずっと夏のリーディング公演と秋の本公演の2本立を続けてきたあみゅーずだが、今年の秋は再びリーディングになった。でも、そこはあみゅーずだ。変わることなく、いつもの自分たちの世界を体現する。もともとリーディングと本公演の垣根は低い。3話からなるオムニバススタイルはいつも通りだし、75分という上演時間も、そうである。今回の4本には共通項は用意していない。でも、1本ずつのそれぞれが作り手のお気に入 . . . 本文を読む
久しぶりに楽しい小説を読んだ。400ページに及ぶ作品だけど、読みやすくてあっという間の出来事だった。映像産業に携わる夢を抱きながら、燻っていた青年がひょんなことから制作プロダクションに拾われて、映画やドラマの現場に就く。
彼が全力で夢を叶えるために走り抜けていく姿が心地よい。というか、まさかの夢の世界(映像業界)に入り込んで、そこで生きることが出来るのだ。諦めていた好きなことが出 . . . 本文を読む