今年もウイングカップは開催される。11月から来年の2月まで、総勢7団体が参加する。そしてこの作品はそのトップバッターだ。なんと1回こっきりの上演。でも、お手軽に作った安易な作品ではない。実に手の込んだ気合の入った作品なのだ。見ていて気持ちがよかった。若手劇団だからこそ可能な一途さと生真面目さ。初々しくて全力投球。それが実に爽やか。劇団名にあるように「爽快」なのだ。(まぁ、劇団名は「爽快」ではなく「 . . . 本文を読む
初めて見たスラステの舞台は、とても楽しくてアッという間の1時間だった。まぁ、たった1時間だから短く感じるのではなく実際に短いのだけど。さらっとしていて、飽きささない、というか、飽きるほど長くはないのだけど。要するに、とても上手な1時間ということなのだ。
ふたり芝居。ふたりの掛け合いだけで見せる。基本、装置もいらない。彼女たちがそこにいるだけでいい。中村なる美×永津真奈。作、演出は虚空 . . . 本文を読む
久々に凄い芝居を見た。2時間半の大作なのだが、あっ、という間の出来事だ。これだけの覚悟を決めて、この作品に挑戦して、見事成功した演出のしまよしみちとそのチームに拍手を惜しまない。
知り尽くした自分たちのアトリエでこの空間を最大限生かした芝居を作る。この1年間の充電期間(ということにしておこう)を無駄にしない。もう後がない状態で最後の戦いに挑む、そんな覚悟を感じさせる芝居だった。でも、実に冷静で、 . . . 本文を読む