残念だが全く乗れなかった。水谷豊監督の前作『轢き逃げ 最高の最悪な日』はとてもいい映画だったので、期待したのだが、今回は監督の優しさが裏目に出て、甘いばかりの映画になってしまったようだ。お話の作りが緩すぎて突っ込みどころ満載だ。個々のキャラクターが嘘くさいから役者たちがそれなりに頑張っていてもそれだけでは追いつかない。台本段階の問題を役者の力量でフォローできるわけもない。でも、水谷豊監督はいい人だ . . . 本文を読む
ホラーなのかと思わせるようなタイトルだが、並みのホラーよりも強烈で怖い。セクハラを描くのだが、善悪の別れ目が明確なのに、その境目は難しい。加害者被害者の立場や判断の違いで済まされない。だけど、相対するふたりの主人公を単純に善悪で色分けするのではなく、同じバランスで描いたのがいい。さらには被害者の女性からでも、加害者の男性からでもない立ち位置で描くのがいい。彼らを取り巻く様々な人々の視点からの描写が . . . 本文を読む