2019年に芸術創造館で上演された作品の再演。FOペレイラ宏一朗の代表作。突然の大地震によって山奥にあるビルの中に閉じ込められて生き埋め状態になった人々の姿が描かれる。今回、満を持してリライトした完全版で上演される。
初演を見た時も面白いと思ったが、今回改めて見て、この作品の描く世界がさらに明確になり、完成度も高まっていたのがうれしい。ひとりひとりのキャラクターが明確で、でも、パターン化はされて . . . 本文を読む
久々の井筒和幸監督の新作だ。メジャーではなくマイナー作品なのだが、50年に及ぶ時間を描くやくざ映画である。かなりの大作映画なのだ。1956年から始まる。主人公の少年時代からスタートして彼が60歳の還暦を迎えるまでのお話。60歳を機にして彼は組長を引退する。毎日が闘いの日々だった。だが、派手な抗争は描かれない。なんだか日常のスケッチみたいな映画なのだ。エピソードは細切れで、淡々とした描き方。短いエピ . . . 本文を読む
なんだか不思議なタイトルだが、読み始めて、その内容のままのシンプルすぎるタイトルだと気づく。まだ前半までしか読んでいないから、この後の展開でこのタイトルが意味深になるのだろうか。家族を乗せた車の娘は乗っているけど、それだけでこんなタイトルにはしないよね。17歳の女の子、かんこが主人公。彼女の抱える問題が描かれる。家族のことだ。ひらがなの「くるま」とは何なのか。気になる。
お話は祖母の死から始まる . . . 本文を読む