ゴン駄々吉が何をしてくれるのか。ドキドキする。毎回信じられないようなバカな芝居を誠実に全力投球して見せてくれるからだ。しかもこのタイトルだ。チラシも大胆。そこにはわけのわからない世界が展開するはず、と期待する。その期待は驚きになる。今までの作品だって呆れてしまうくらいにめちゃくちゃだったけど、今回は完全にタガが外れている。役者たちはもうどうとでもして、って感じでヤケクソに。冒頭、巨大な太陽が上がり . . . 本文を読む
深津篤史の初期作品である戯曲に橋本匡市が挑戦する。これは2020年2月に若手演出家コンクール決勝で上演された作品らしい。コロナ禍で無観客上演となった幻の作品。だから今回再演であるにも関わらず、観客は初めて劇場でこれを見ることになる。どうりでこんな作品を万博設計で見てないな、と思ったのは当然のことだった。僕が忘れていたわけではない。舞台美術は段差のある空間の和室。畳の部屋に置かれたちゃぶ台。それが段 . . . 本文を読む