70年代後半に作られた日本のロボットアニメ「超電磁マシーン ボルテスV(ファイブ)」を、約半世紀の時を経て、フィリピンのマーク・A・レイエス監督がまさかの実写映画化。この映画に先行してフィリピンでは実写版TVシリーズが作られ人気爆発したらしい。フィリピンの特撮映画なんて初体験。僕は残念だがこのアニメは見ていない。もう高校生だったから仕方ない。だけど戦隊モノは知っているし、『仮面ライダー』は大好きだ . . . 本文を読む
今回の高瀬隼子は軽やかな短編集という体裁を取るがもちろんそれだけではない。とりあえずは恋愛小説という定番に挑戦している。だけどこんなえげつない恋愛小説を読んだことがない。表面的にはさらりとしているけど、恋愛の夢なんか粉砕してしまうくらいに強烈だ。だからといって、恋愛を拒否するのではない。非難もしない。それどころかちゃんと恋愛してしっかり結婚したりもする。ただ5つのお話は恋愛の甘さを描かない。シビア . . . 本文を読む
『昔々、アナトリアで』や『雪の轍』のヌリ・ビルゲ・ジェイラン監督の新作である。だから期待しないわけがない。しかも今回もまた3時間越えの大長編だ。辺境の地にある小学校が舞台になる。そこで働いている美術教師が主人公。傑作『ブータン 山の学校』を想起させる設定だ。冒頭雪の中を歩いてくる彼の姿を延々と捉えるのもこれから始まる3時間18分だから、あれだってまだ短いくらい。どこまでも続く雪原を歩いていく。『ブ . . . 本文を読む
娘がバイト先からイグアナを貰ってきて、育てた。今からもう20年くらい前になる。それから死ぬまで。あの日々は大変だった。僕は動物が苦手。しかも爬虫類である。あり得ない。しかもジェリ(イグアナの名前)はどんどん大きくなり、ゲージでは収まらない、やがて一部屋、彼女のために開けることになる。
今回この本を手に取ったのはイグアナというタイトルだけで反応してしまったからだ。主人公の美苑は4年生。 . . . 本文を読む