23年間に及ぶ23回の7月15日という1点のみを切り取ってつないで見せていく。1年の中のたった1日だけから、彼らの20代から30代の日々を綴る。ひとつのエピソードが、ほんの数十分くらいの出来事の部分もある。2人きりで旅に出て過ごすという特別な1日もあるけど、反対に、会うこともなく、別々の場所で過ごした年のエピソードもある。要するにいろんなことがある、ということだ。しかも、それが、同じ7月15日の1年後、その積み重ねである。(映画は時間軸を追って描かれる)
大学の卒業式の日。2人は偶然一緒になり、一夜を過ごす。(実は、学生時代、彼女は彼に片想いしていた。)それが7月15日のことだった。2006年の7月15日、運命の日から始まり、2人の出会いの日にさかのぼり、そこから2006年のその年までを1年ずつ見せ、彼らの関係の変化、そして、彼らの人生を描く。生きている限り、時間は止まらないから、運命の日の後も7月15日は続く。
映画は最後にもう一度出会いの日に戻り、その日の翌日の朝を描く。7月15日の次には16日がくる。そんな当たり前の事実を、あんなにも感動的に見せたところで、映画は終わる。とてもよく出来ている。こんなふうにして、描くことも可能だ。特別な1日は、なんでもない毎日の積み重ねの中にある。何を特別と思うかは、その人の感じ方にゆだねられる。当たり前の話である。でも、人はどんな1日だろうとも無為にはしない。毎日毎日を大切に生きるから、そのむこうに確かな未来がある。この2人のドラマは、そんな当然のことを教えてくれる。突然の死すら乗り越えて、人は未来にむかって生きていくのだ。
先日見た『君への誓い』といい、この作品といい、こういうとんでもない困難に直面し、その先に向かって生きていこうとする恋愛映画が、わざとらしくなく、さりげないものとして、提示されていくところに、今という時代を感じる。今、僕たちが求めているものがここにはちゃんとある。
大学の卒業式の日。2人は偶然一緒になり、一夜を過ごす。(実は、学生時代、彼女は彼に片想いしていた。)それが7月15日のことだった。2006年の7月15日、運命の日から始まり、2人の出会いの日にさかのぼり、そこから2006年のその年までを1年ずつ見せ、彼らの関係の変化、そして、彼らの人生を描く。生きている限り、時間は止まらないから、運命の日の後も7月15日は続く。
映画は最後にもう一度出会いの日に戻り、その日の翌日の朝を描く。7月15日の次には16日がくる。そんな当たり前の事実を、あんなにも感動的に見せたところで、映画は終わる。とてもよく出来ている。こんなふうにして、描くことも可能だ。特別な1日は、なんでもない毎日の積み重ねの中にある。何を特別と思うかは、その人の感じ方にゆだねられる。当たり前の話である。でも、人はどんな1日だろうとも無為にはしない。毎日毎日を大切に生きるから、そのむこうに確かな未来がある。この2人のドラマは、そんな当然のことを教えてくれる。突然の死すら乗り越えて、人は未来にむかって生きていくのだ。
先日見た『君への誓い』といい、この作品といい、こういうとんでもない困難に直面し、その先に向かって生きていこうとする恋愛映画が、わざとらしくなく、さりげないものとして、提示されていくところに、今という時代を感じる。今、僕たちが求めているものがここにはちゃんとある。
私達はデクスターとエマ以上の35年の腐れ縁で年に数回会う友達以上恋人未満
今はお互い別の道を歩いてしまっていて現状どうしようもないのです。
こんなに感情移入出来る映画は初めてです。