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映画・演劇のレビュー

『カンフーダンク』

2009-03-11 19:48:59 | 映画
 ホクテンザのジェイ・チョウ特集である。2本立上映なんて今時めずらしい。ホクテンザでも最近あまりしない。なんだかお得感に誘われて見に行く。もちろんおめあては『言えない秘密』だった。昨年8月の公開時見れなくて、DVDを待ってたら、こんなふうにいきなり再公開してくれてなんだかラッキーだ。

 ということで、絶対見るつもりもなかった『カンフーダンク』も見た。正直言ってあまりの酷さに何も書けない気分だ。だが、劇場で見た映画は自分に課した義務としてすべて何か書くことにしているので、こうして書いている。

 『少林サッカー』以後こういう映画が大挙として出回ったようだが、本家を超える映画はたぶんないだろう。チャウ・シンチーのあの映画は確かに面白かったが、あれは一度しか使えない。ばかばかしいからだ。1度なら笑えるが、2度目はうんざりだ。だから、彼は次の『カンフーハッスル』では違う手を使った。あの手のカンフー映画の究極を見せた。だから、今週末から公開される『ドラゴンボール』は『カンフーハッスル』を超えることは最初から不可能なのだ。あれこそが実写版『ドラゴンボール』の目指すべき地平だった。

 『少林サッカー』のバスケットボール版だなんて意味ない。ジェイ・チョウを主役にしてかっこいい映画を目指したが、表面のおしゃれはともかく話のあまりのいい加減さに匙を投げた。バカにもほどがある。しかも、けっこうマジでやってるようだからたちが悪い。つまらない話にうんざりしながらも、エリック・チャンが出てるから、彼の一挙手一投足を見てるだけでも楽しい。だが、それって映画と関係ない。

 アクション監督としてチン・シュウタンが入っているから視覚的にもなかなか凄いが、もうCGにはうんざりなので、いくら凄くてもそれだけでは驚かない。要はお話なのである。そこに尽きる。

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