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映画・演劇のレビュー

『スパイダーウイックの謎』

2008-04-21 21:58:04 | 映画
 こういうファンタジーはもう食傷気味だ。どんな凄いビジュアルを見せられても、もう何も思わない。ハリウッドの大作映画は、そろそろ方向転換しなくては、世界中からそっぽを向かれることにもなり兼ねない。『スパイダーマン』を頂点としたヒーローもの。『ハリーポッター』や『ナルニア国』といったファンタジーしかり、もう何をしても誰も驚いてくれません。

 そんな中、この映画もまた、見る前からうんざりさせられる内容である。去年これと全く同じパターンのフランス製ハリウッド仕様大作『アーサーとミニモイの不思議な国』という映画があった。リュック・ベッソンおまえもか!なんて思ったが、それの焼き直しがこれである。ハリウッド映画の物まね映画の物まねをハリウッドがする。そんな時代がやってきた。

 妖精対人間の家の周囲だけを舞台にした壮絶な闘いを描いているようだ。せめて、少年の心の成長物語としてのフォローでもあれば、いいのに。3月公開の『ライラの冒険』がこの手のものとしてはなかなかよく出来ていただけに、その落差にはがっかりさせられる。

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