２００８年、キネマ旬報関西読者の会用ベストテン

　日本映画の封切リストに、３３７本もリストアップされていたのには驚かされる。２００７年12月から０８年11月末までに関西で封切られた映画の数である。最近日本映画は異常である。あきれるくらいの映画が作られている。外国映画が４０４本なので、その差はわずかだ。

　こんなにもたくさんの映画が闇から闇へと公開されて消えているのである。なんだか、悲しくなる。映画を作るのはお金も時間もかかるし、公開するためにはさらにお金と時間がかかる。このリストの中にはきっと数えるほどの人にしか見てもらえていないものも含まれているはずだ。もしかしたら、その中には凄い映画があるのかもしれない。

　さて、僕がこのリストの中で見た映画はたかが知れている。１２月１３日現在で日本映画は８２本。外国映画は８３本に過ぎない。そんな中で選んだベストテンである。

　【日本映画】　　１位　ラブファイト
　　　　　　　　　２位　トウキョウソナタ
　　　　　　　　　３位　歩いても歩いても
　　　　　　　　　４位　ぐるりのこと
　　　　　　　　　５位　天国はまだ遠く
　　　　　　　　　６位　奈緒子
　　　　　　　　　７位　ＤＩＶＥ！！
　　　　　　　　　８位　ジャージの二人
　　　　　　　　　９位　あの空をおぼえている
　　　　　　　　１０位　三本木農業高校、馬術部

　【外国映画】　　１位　１９７８年、冬
　　　　　　　　　２位　迷子の警察音楽隊
　　　　　　　　　３位　愛おしき隣人
　　　　　　　　　４位　潜水服は蝶の夢を見る
　　　　　　　　　５位　ノーカントリー
　　　　　　　　　６位　君のためなら千回でも
　　　　　　　　　７位　ぜんぶフィデルのせい
　　　　　　　　　８位　ラストコーション
　　　　　　　　　９位　魔法にかけられて
　　　　　　　　１０位　ぼくの大切なともだち
　　
　もちろん明日になれば順位なんか変えられるくらいに微妙なものだ。３０位くらいまで選ばなくてはベストとは言えまい。さらにはまだ見てない作品のなかにも、たくさん気になるものがある。とりあえず日本映画は上位５本は不動だ。外国映画は上位３本。それ以降はすぐに入れ替えてもかまわないくらいだ。３０位くらいまでの映画ならいつでもチェンジ可能ということである。