今年の4月にIQ5000によるオリジナルを今回の公演場所であるIST零番館で見ているので、ちょっと食指がそそられなかったが、STAGE21の福岡さんからお誘いを受けたので、ついつい見に行ってしまった。でも、見てよかった。これはある意味では、オリジナルの舞台を超えている一面もある。本番前日の公開ゲネだったのだが、もしかしたら本番以上に緊張感のあるステージだったのではないかなんて思わされるくらいに面白かった。
若くて経験の浅い役者たちを半年間鍛えて、彼らに1本の芝居を作らせるという腹筋塾のやり方が、このシンプルな台本とうまくリンクして、とても初々しい芝居になっている。この台本は10数人の役者たちをそれぞれ輝かせてくれるから、こういう若手公演には最適だろう。とはいえ、ただ表面をなぞるだけではつまらない芝居にしかならないが、腹筋善之介さんが自ら演出も担当し、同じ役で出演もしているから、役者たちには、台本自身の大事な面はしっかり伝わっている。彼のメソッドを学び、その上で自分たちの表現をさせようとしているところが素敵だ。腹筋さんのコピーではなく(そんなことは不可能だが)彼の考え方をしっかり咀嚼した上で演じることの喜びを素直に感じ、表現しようとしている姿がいい。
腹筋さんは自分の考え方を押し付けるのではなく、お互いにコンセンサスを取り合い信頼関係を作った上での芝居作りがなされている。6ヶ月という期間は長いか短いかはかなり微妙だが、与えられた時間の中でベストを尽くした結果はこの作品にしっかりと出ている。中途半端なワークショップの発表会では断じてない。
養鶏所を舞台に、そこに新しく入ってきたニワトリが、自由を求めて逃亡する。それをみんなが助ける。この単純なストーリーの中には、この芝居を作る若い役者たちのそれぞれの思いがオーバーラップする。与えられた快適な環境に安住せず、たとえ困難が待ち受けていようとも自由を求めて旅立つ、というとても分かりやすいドラマを素直に見せる。その中に彼らの自分たちの芝居への思い、人生への思いがスライドしてくる気がしたのは、僕の勝手な思い込みでしかないのか。
僕には、腹筋さんが、彼らと付き合い新鮮な気持ちで芝居と向き合うことになっただろう、というようなことまでがこの芝居から伝わってきた(気がする)。
若くて経験の浅い役者たちを半年間鍛えて、彼らに1本の芝居を作らせるという腹筋塾のやり方が、このシンプルな台本とうまくリンクして、とても初々しい芝居になっている。この台本は10数人の役者たちをそれぞれ輝かせてくれるから、こういう若手公演には最適だろう。とはいえ、ただ表面をなぞるだけではつまらない芝居にしかならないが、腹筋善之介さんが自ら演出も担当し、同じ役で出演もしているから、役者たちには、台本自身の大事な面はしっかり伝わっている。彼のメソッドを学び、その上で自分たちの表現をさせようとしているところが素敵だ。腹筋さんのコピーではなく(そんなことは不可能だが)彼の考え方をしっかり咀嚼した上で演じることの喜びを素直に感じ、表現しようとしている姿がいい。
腹筋さんは自分の考え方を押し付けるのではなく、お互いにコンセンサスを取り合い信頼関係を作った上での芝居作りがなされている。6ヶ月という期間は長いか短いかはかなり微妙だが、与えられた時間の中でベストを尽くした結果はこの作品にしっかりと出ている。中途半端なワークショップの発表会では断じてない。
養鶏所を舞台に、そこに新しく入ってきたニワトリが、自由を求めて逃亡する。それをみんなが助ける。この単純なストーリーの中には、この芝居を作る若い役者たちのそれぞれの思いがオーバーラップする。与えられた快適な環境に安住せず、たとえ困難が待ち受けていようとも自由を求めて旅立つ、というとても分かりやすいドラマを素直に見せる。その中に彼らの自分たちの芝居への思い、人生への思いがスライドしてくる気がしたのは、僕の勝手な思い込みでしかないのか。
僕には、腹筋さんが、彼らと付き合い新鮮な気持ちで芝居と向き合うことになっただろう、というようなことまでがこの芝居から伝わってきた(気がする)。
2128役の敷田裕紀と申します。
本当は終了直後役者自身がご挨拶に伺うべきなんですが、
未熟者の集まりで
初日受付業務に手一杯になっており、ご挨拶に伺えなかった事をお詫び申し上げます。
私事で恐縮ですが、
今回の作品は公演終了後に腹筋さんがキャスト選びの時点で、「元々の性格から表面的に出来そうだが、実は一つ壁を越えないと出来ない試練のキャスト」
だとおっしゃっていました。
実際、主役の僕に腹筋さんは沢山の試練を与えくださりました。
今は公演が終了したんですが、果たして試練を越えれたのか? を考えています…
それでは今回本当にプログに書いてくださりありがとうございます。
また次回公演機会があれば、是非お越しください。
腹筋塾 敷田裕紀