「ディズニーのヒットアニメの映画化をどうしてフランス映画でするんだ、」なんて思ったけど、よぉーく考えると、これはジャン・コクトーの映画が原点だ。そういうことすら忘れさせるほどに、ディズニー映画の影響力は大きいということかぁ。
本当はこの映画を見る気はなかった。でも、たまたまくずはモールのTOHOシネマズに行く機会があり、(というか、『まほろ駅前狂騒曲』を見るためなのだが)もう1本見るなら、時間がちょうど合う映画がこれしかなかった、という事情による。それと、一度、ドルビーATMOSとやらを、試してみたかった。ラージスクリーンと、自由自在の音響システムでの映画とやら、だ。でも、別にどうということはなかったけど。しかも、この映画はドルビーATMOSによる上映ではなかったみたいだし。
映画自体は思ったほどには酷くなかった。そこそこ、には楽しめる。ハリウッドのSFXばかりが派手で、お話はない、という映画に較べると、それなりにはお話で見せてくれる。衣装も含めた美術の美しさ、そして、ベルの媚びない視線。野獣の虜になる可哀想な女の子ではなく、自分の意思でここにやってきて、彼と向き合うというのもいい。
さらには全体が、子供たちに「物語」を話して聞かせる、というオーソドックスなスタイルを取るのもいい。これはおとぎ話である、ということをまず前提にしている。でも、そこに安易に甘えない。見たこともないような世界をお目にかけよう、と言うのではない。みんなが夢で見た世界を見せてあげよう、というスタンスで安心できるビジュアルを提示する。贅沢な予算を行使して、でも、ただ金をかけただけではなく、丁寧に世界を作り上げる。手作り感を大事にした。そこがいい。監督はホラー映画を中心にして活躍してきたクリストフ・ガンズが新境地を切り開く。
ヴァンサン・カッセル演じる野獣の秘密もちゃんと描かれる。ベルの家族の話もそつなく描かれる。バランス感覚がいいのだ。ディズニー映画を見た時のような、不快感はない。もちろん、大した映画ではない。だが、ちゃんとした大作映画だし、それにしては丁寧な作り方(ハリウッドの雑なファンタジーにはイライラさせられる)で共感出来た。
本当はこの映画を見る気はなかった。でも、たまたまくずはモールのTOHOシネマズに行く機会があり、(というか、『まほろ駅前狂騒曲』を見るためなのだが)もう1本見るなら、時間がちょうど合う映画がこれしかなかった、という事情による。それと、一度、ドルビーATMOSとやらを、試してみたかった。ラージスクリーンと、自由自在の音響システムでの映画とやら、だ。でも、別にどうということはなかったけど。しかも、この映画はドルビーATMOSによる上映ではなかったみたいだし。
映画自体は思ったほどには酷くなかった。そこそこ、には楽しめる。ハリウッドのSFXばかりが派手で、お話はない、という映画に較べると、それなりにはお話で見せてくれる。衣装も含めた美術の美しさ、そして、ベルの媚びない視線。野獣の虜になる可哀想な女の子ではなく、自分の意思でここにやってきて、彼と向き合うというのもいい。
さらには全体が、子供たちに「物語」を話して聞かせる、というオーソドックスなスタイルを取るのもいい。これはおとぎ話である、ということをまず前提にしている。でも、そこに安易に甘えない。見たこともないような世界をお目にかけよう、と言うのではない。みんなが夢で見た世界を見せてあげよう、というスタンスで安心できるビジュアルを提示する。贅沢な予算を行使して、でも、ただ金をかけただけではなく、丁寧に世界を作り上げる。手作り感を大事にした。そこがいい。監督はホラー映画を中心にして活躍してきたクリストフ・ガンズが新境地を切り開く。
ヴァンサン・カッセル演じる野獣の秘密もちゃんと描かれる。ベルの家族の話もそつなく描かれる。バランス感覚がいいのだ。ディズニー映画を見た時のような、不快感はない。もちろん、大した映画ではない。だが、ちゃんとした大作映画だし、それにしては丁寧な作り方(ハリウッドの雑なファンタジーにはイライラさせられる)で共感出来た。