これはシリーズ第3作にして完結編になる。マーベル映画はもうお腹いっぱいだけど、時間の関係でたまたまこれを見ることにした。派手なアクション映画で最初から最後まで楽しませてくれる娯楽大作。
先日見た『ジョーカー』の続編とは違いこれは観客ファーストの映画だった。(もちろん僕は『ジョーカー フォリ・ア・ドゥ』も好き)シリーズ過去2作で脚本や製作を務めてきたケリー・マーセルの作品。彼はこの映画で監督デビューしたらしい。ここには彼のこの作品への愛が溢れている。
冒頭からラストまでアクションだけでなく、バディムービーの楽しさ、ロードムービーの展開も満喫させてくれる、大サービス映画。テンポは早いけど、緩急があるから疲れさせない。ド派手なバトルシーンから家族と一緒に旅するほのぼのシークエンスを挟み、ラストにつながる。エリア51でのクライマックスは凄い迫力。これでもか、どうだ、まいったかという怒濤の勢いで見せてくれる。
作品自体はこれだけのスケールの大作だけど、なんだか気負わない映画でその肩の力の抜け方もいい。よくある気合いばかりが空回りする大味な映画ではない。凄い予算と労力を費やした大作映画なのに、なんだか謙虚って感じで好感が持てる作品に仕上がっている。